ぐんにゃりと曲がったバナナを拳銃に見せかけ、飲食店を襲撃した男の映像が、防犯用カメラに捉えられた。現在警察が、血眼になって行方を追っている。
事件が起きたのは先月2月11日、マンチェスター・ユナイテッドのアサートンにあるフィッシュ・アンド・チップスの店。カメラに残された映像を見ると、フードをすっぽりかぶりマスクをした男性が「今すぐ金を出せ」(実際にはもっと口汚く)叫びながら、店内に押しいっている。
そしてその手には、布にまかれた拳銃のような物体が…! だが、だが冷静に見ればその銃身は不自然なカーブを…!
この強盗の迫力に負けて金を出そうとした店員たちも、途中でその不自然な形状に気づき、金を出すことを拒否。男はポケットに手を入れ、他の武器らしきものを取り出そうとするがまごつき、店員たちの「冷たい目」(…またバナナ?的な)に負け、金を手にすることなく逃げ出した。
とはいえ防犯映像を見ると金槌のようなものを出そうとしており、再度のバナナではなかったようだ。
地元警察署のデビッド・ジョンストン氏によれば「人々を大きな脅威にさらしている、この恐ろしい事件について情報を求めています」とのことで、現在市民からの情報を収集中。
「犯人らしき男がスーパーでバナナを買っていた」「八百屋でそれらしき男を見た」との情報が殺到中で、捜査は難航しそうだ。
文/関本尚子