1億円の宝くじが当選したにもかかわらず、宝くじ会社を訴えようとしている女性が大きな話題になっている。
英国メディアのDaily Mail紙が伝えたところによれば、宝くじ会社を訴えようとしているのは、スッコラトランドに住むジェーン・パークさん(21)だ。
ジェーンさんは4年前の17歳時、ヨーロッパで人気の数字選択式宝くじ「ユーロミリオンズ」を購入。見事に100万ポンド(約1億4000万円)の賞金を獲得した。しかし4年間ですべての賞金を使い果たし、現在へと至っている。
訴えるといっても“もっと金をよこせ”ということではなく、“当選したことで人生が台無しになった”というのが、その理由だ。
母娘の2人で暮らしていたジェーンさん、当選までは服やバックなどを購入することもなく、同年代の女性にくらべても極めて質素な生活を送っていた。しかし当選してからは、CHANELやエルメスなどの高級ブランドなどを漁るようになり、また豊胸などの美容整形も行った。
だが、そんな買い物漬けの日々に虚しさを感じながらも、賞金はどんどんと減っていった。だがお金が減っていくことは彼女に一抹の安堵も与えたという。
彼女はメディアのインタビューに対してこう語っている。「宝くじが当たって私の人生は10倍も良くなると思っていたの。でもそれは間違いだった。今考えれば、当たらなかった方が、きっと私の人生はもっと素晴らしいものになっていた」。
ジェーンさんは今回の訴訟で、宝くじの購入年齢制限を16歳から18歳への引き上げるよう求めるつもりだ。それは17歳で思わぬ大金を手にしてしまった自身の反省ゆえのもの。
今回訴訟を起こされるユーロミリオンズ発行のキャメルパイロット社は、ジェーンさんの主張に対して「まったくもって当惑している」と語っている。
参照・画像/デイリーメール
文/高野景子