中国の動物園で、入場料をはらわず壁を乗りこえた男が、誤って虎のゾーンに侵入、虎に襲われて死亡する事件が起きた。
事件が起きたのは1月29日の午後2時頃、浙江省寧波市の動物園。被害者の男性は、妻と2人の息子、友人夫婦の5人と共に動物園を訪れた。妻や子供らは入場料を払って入ったが、男性と友人の2人はそれを拒否。
2人は動物園の北門西側外壁を越え、“不法侵入”を行おうとした。友人はフェンスの上の鉄条網で挫折したが、被害者の男性はそのまま侵入。だが、乗りこえて入っていった先は、虎の放し飼いが行われているゾーンだったのだ。
当時の事件映像を、たまたま居合わせた観客らが撮影。その様子を観ると、襲われた男性はすでに1頭の虎に引きずり倒されており、他の虎が近寄ってくると、男性は必死に抵抗するのだが…(この様子はYouTubeに公開されているが、ショッキングなので検索&閲覧は要注意だ)。
動物園側はすぐに介入して救出したが、搬送先の病院で男性は死亡した。また虎からの襲撃を受けいている間、男性の家族もこの一部始終を目撃していたことも、この悲劇に拍車をかけている。虎は動物園側によって射殺されており、男性と虎数頭がこの事件で死亡したことになる。
文・関本尚子