25歳までにパパになった男性は、中年での死亡率が高いという衝撃の研究結果が話題になっている。父親としてのストレスが、男性に大きな負荷をかけ、その結果重大な健康問題を引き起こすのだ。
■3万人の男性を対象に調査
これはフィンランドにあるヘルシンキ大学の研究チームによるもので、1985年〜2005年までの20年にわたり、30000人の男性を対象に調査をおこなった。
■若きパパたち、圧倒的に早死に
その結果わかったのは、22歳より前にパパになった男性は、25歳の時点でまだパパになっていない男性たちより、早死にする確立が26%も高いことが判明。また22歳から24歳のあいだに第一子を持った男性は、早死にする確立が14%も高かった。
一方で、30歳から44歳でパパになった男性は、若いパパたちより25%も早死する確立が低かったという。若いパパたちは、一家の稼ぎ手であり大黒柱としての責任、父親としての責任が重なる。一方で社会的にみれば、職場などではまだペーペーであるし、収入も十分ないなど、さらなる不安要素も多いのだ。
■若いパパをサポートする社会が求められている
これはフィンランドの事例なので、すぐさま日本の若きパパたちが怯える必要はないだろう。とはいえ、その家族や周囲の人たちが若きパパが抱える苦悩と、実際に身体に及ぼす大きな影響は、知っておいた方がいいだろう。
文/関本尚子