1970年代の肉を販売してた肉屋が摘発 凍っていても異臭、中国市場の深すぎる闇

40年間も冷凍されていた肉とはおそろしい。

「臭かった。ドアを開けたとたん気絶しそうになりました」そう当局関係者が語る、衝撃の事件が中国でおきた。

闇の食肉業者を摘発したところ、1970年代のビンテージ肉を販売していたことが判明したのだ。熟成肉などではけっしてなく、ただのズサンな管理結果のため。70年代に製造された賞味期限のとっくに切れた肉が、冷凍庫に残ってしまっていたということだ。もちろん販売され、人の口に入った可能性もあるという。

■闇肉業者の冷凍倉庫からは危険な肉がザクザク

非合法な密輸された肉を扱う業者にたいして、中国当局がガサ入れ。その結果数トン分もの衛生的に危険な肉が発見され、市内に出回っていたことが判明したのだ。そのなかに、このビンテージ肉が見つかったというわけだ。

どの肉も異臭を放っていたという。

パッケージされ、それらの肉は市場に出回っていたという。

■解凍冷凍を数十回くりかえした肉も

この「闇肉」はブラジルやインドから、香港やベトナムを経由して、中国に密輸されてくるもの。関税などから逃げるために非合法に入ってくるこれらの肉は、冷凍車ではなく普通の車に乗せて運ばれることが多く、その結果、解凍と冷凍を何十回も繰り返したものもざら。味どころかとんだ危険な状態になっている。

■止まらない中国の食のスキャンダル

中国での食のスキャンダルはいまだおさまらず、牛肉といってロバの肉や狐の肉が販売されたり、汚染された肉が流通したりといった事件が起きている。それにしても調理されてから40年以上も経った肉、いっそ熟成肉として売りだしてみたりして。

文/高野景子

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