新入社員への一発芸強要にパワハラの危険性! 今晩の「新歓飲み会」は要注意…

「新人なんだから一発芸ぐらいやれ」そんな態度は危険です。※画像は足成より。

新入社員をまじえた飲み会を、今晩やろうとしている人も多いのでは? 「一発芸考えとけよ」と言ったあなたは要注意。もしかしたらパワーハラスメントに該当する可能性もあるからだ。ツイッターで「一発芸」「隠し芸」と検索してみると、今晩の上司と飲むことを憂いている声が実に多い。そんな彼らがもしあなたを告発、損害賠償請求でもしてきたら…。

■飲み会でのこともパワハラに

厚生労働省が2012年に発表した「職場のパワーハラスメントの概念」によればパワハラとは「同じ職場に働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」とある。

職場で立場が上であることをふりかざし、仕事としてのまともな範疇をこえて、相手に精神的な苦痛を与える、ざっくり言えばそれがパワハラ。ただ、飲み会なら職場ではないからと思うかも知れないが、新社会人は強制参加というケースも多いので、仕事の延長線上。飲み会での行為もパワハラになるのだ。

■屈辱的な芸などはパワハラになりやすい

そうなってくると、今度は一発芸の内容問題ともなってくる。人格権の侵害するようなものであるか、ないかだ。たとえばクマムシの「あったか〜いんだから」と歌わせるぐらいならばともかく、あばれる君、小島よしお、江頭2:50のように裸にさせるといった「恥辱」を感じるような行為を強要すれば、パワハラとなる可能性が出てくるわけだ。

■本人の気持ちを尊重するのが重要

また、ハラスメントはあくまで被害者本人の意識による部分も大きい。裸芸にしてもやる本人が「まかせてください!そういうの好きなんで!」というならばパワハラになる可能性は低いだろうし、クマムシのモノマネであろうと、本人が不快感を示しているのに、断れないようにして芸をさせれれば、それはパワハラとなる可能性が出てくる。

あくまでパワハラはケース・バイ・ケースなのだが、「やらせ過ぎ」には要注意。そして男性上司のみなさん、日本エレキテル連合の「あけみちゃ〜ん」をあなたがやると今度はセクハラの危険性も出てきます!

文/原田大

編集部: