【追記あり】元 ラーメン二郎「生郎」が閉店、ファンぼうぜん… 伝説の店がひそやかに30年の歴史に幕

信じがたいがこれはつい先日まで営業していた、元ラーメン二郎吉祥寺店「生郎」だ。

東京の吉祥寺にある元・ラーメン二郎 吉祥寺店 「ラーメン生郎」が閉店、約30年にわたる歴史をとじた。多くファンが悲嘆にくれている。

このようなラーメンを提供していた。

■ラーメン二郎から生郎になったわけ

1987年にオープンしたラーメン二郎分店で、かつては隣接する成蹊大学の学生たちが行列を作り人気を誇った。しかし学生たちのいたずらにより、看板の二郎の文字にガムテープで「一」の字を足されて「三郎」に。あげくの果てにはさらに線を足され「生郎」という看板に。

朽ち果てっぷりがすごい。

■二郎グループ離脱し、日本一ボロいラーメン屋へ

そんな中で独立精神が生まれたのか、いつの間にか二郎グループとは関係を断っている。また度重なる台風などに店のホロは破損したままで「日本一ボロいラーメン屋」とも言われていた。

針金でいましめられていた。

■店は針金で錠がされていた

昨年8月末に閉店の噂が流れたが営業は継続。だが4月半ばをもっての電撃閉店となった。店の扉には針金で閉ざされ、新聞配達所へのメモが残されているのみ。

「独特のゴワつき感がある特殊な麺、元二郎というにはアッサリしたスープ。店構えも異様でしたが、味も異様。ラーメン二郎にして二郎にあらざる味は、僕たち成蹊大学生の青春の味でした。昨年夏に食べて以来ご無沙汰していたので、“死に目”に会えなかったのがただ悲しい」(生郎ファン)

■近隣の大学生は閉店にしらけムード

最近は閉店の噂に多くのファンが駆けつけていたが、それまでは閑古鳥が鳴いている状態だった。通りかかった成蹊大学の新入生に話かけて聞いてみると「これ、ラーメン屋だったんすか? 跡地にはラーメン二郎ができるといいっすね」という。

生郎よ、安らかに眠れ。今まで口福をありがとう。

※翌日「閉店していない」との情報が寄せられ、念のためたしかめに行って参りましたが…やはり閉店でした。扉を開けてみると中に若い男性が一人ぽつんと。店内はイスが片付けられて、鍋もカウンターの外にという荒れ果てた状態に。「…やってますか?」と聞くと「…もう」との返答。本誌の誤報であって欲しいと願いましたが…。

文/鷹村優

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