京風うどん&どんぶりチェーン「なか卯」で、ものすごく地味に限定販売されているのが「牛辛みそうどん」(530円)。店前に大きくのぼりがあるわけでもなく、小さなポスターがちょこっと貼られているだけなので、ほとんど知られていない商品だ。だがシンデレラのようにキラリと光る味わいが、各方面から評価されている。
■やさしい辛味でポッカポカ
「濃厚な辛味とコクのある味わい」がウリとなっているのだが、食べてみるとそこまで辛いわけではなく、あくまで万人ウケする辛さ。なので、最近の曇天雨天つづきのなか、ちょっと身体を暖めたい、リフレッシュしたいという人にはうってつけ。食べると身体のなかから穏やかにポカポカする感じ。
■ダシはホッとする美味しさ!
うどんのつゆの美味さでは、牛丼&定食チェーンのなかでもピカイチといわれるなか卯だけあって、辛味の溶けこんだ京風のコクのあるダシがとにかく美味しい。辛味によって韓国料理サイドにいってるわけではなく、あくまで和風ベースなのが、ほっとする味わいになっている。
■牛肉と麺がからむとまた美味い!
んで、甘っ辛く煮こまれた牛肉もいい。噛みしめると、肉そのものが吸っていたダシと肉汁がじんわり。うどんをすすりながら一緒に食べれば、その牛肉汁をまとった麺の味わいとなって、濃厚で美味しい。さらにそのあとスープをすすると、また違うスパイシーな味となって、そんな美味しい変化が口内でつぎつぎ起こるのだ。
期間限定というよりは在庫がはけてしまえば、それで終了とのこと。もうすぐ冷やし担々うどんがリリースされるのであと数週間しか食べられないと思われる。食べるならちょっと肌寒い今がおすすめ!
文/高野景子