花粉症、ハウスダスト、食品…さまざまなアレルギーが存在し、多くの人びとが苦しめられている。いま注目を集めているのは世界に35人程度しかいないと見られている“水アレルギー”だ。あるアメリカの美少女がこれに苦しめられているとして、abcをはじめとした多数の海外メディアが報じている。
■12歳のときに旅先で発症
米国ユタ州に住んでいるアレクサンドラ・アレンさん(17)は、5年前の12歳の時から水アレルギーを発症し、水がかかるとじんましんや呼吸困難を起こすという。
アレンさんは家族と旅行に出かけた先で、浴槽にお湯をはって入ったところ、全身にじんましんが出てしまい、息ができない状態になった。そして病院で診察を受けた結果が、その奇病だったというのだ。雨水、汗、涙…あらゆる水に反応を起こしアレンの生活はそれ以来、辛いものとなった。
■食生活もベジタリアンへ変更
彼女によれば、肌を紙ヤスリでするような痛みに苦しめられ、はじめはまともに眠ることもできなかったという。病院では適度な運動と週に3回短いシャワーを浴びるように指導されているが、それですぐによくなるわけではない。また彼女は肌に脂が出ないように、食生活もベジタリアンへと変更している。
主治医によれば「水を飲んでも喉が腫れることもあり危険な症状だ」という。
■海洋生物学者への夢
アレンさんはフェイスブックに「病気では、海洋生物学者になる私の夢を止めることはできない」と書き込んでおり、そのポジティブな姿勢に多くの人びとからの賞賛が集まっている。
参照/abcnews
文/高野景子