ラーメン二郎に並んでジロリアンを見ていると、ネットで噂されるほど太った人が少ないのにすぐ気づく。連日のように二郎を食べているジロリアンたちには、太らない秘密、いや食べ方があったのだ。すべてのダイエッターたちが知るべき、ジロリアンの叡智とは。
■ラーメン二郎はコース料理だった!
「ラーメン二郎はそれ一品で、コース料理になっているというのは有名な話。ニンニクという前菜、ヤサイというサラダ、カネシ醤油のきいたスープ、ブタという肉料理、麺という主食、カジュアルなコース料理と同じ構成になっているんです」(30年来のラーメン二郎ファン)
解説してくれたこのファンは、年齢48歳、身長170センチ、体重70キロとまずまずのバランスの体型だ。しかし毎週4回はラーメン二郎を食べているというが(ホームは赤羽店)、このバランスをずっとキープしている。その秘密が、このコースにしたがって食べることなのだという。
それが、いわゆる「食べる順番ダイエット」になるというのだ。
■シンプルな二郎ダイエット食法
1 スープを飲む
2 ヤサイを食べる
3 ブタを食べる
4 最後に麺を食べる
たしかに理にかなっている。スープを飲むことで腹をふくらまし(食べきれなくなる危険性もあるが)。そのあとヤサイで食物繊維を摂ることによって脂肪吸収を阻止する効果が期待できるし、血糖値の上昇が抑えられる。ついで肉を食べ、炭水化物を最後にまわすことにより、さらに血糖値アップが抑制される。
血糖値が急激にあがると、インスリンが大量に分泌され、脂肪を貯めやすくなる。二郎は上から順番に食べていく、つまり二郎の「理(ことわり)」に沿うだけで、限定的なダイエット効果を持つのである。
■天地返しは太る食べ方、絶対NG
「友人で天地返し(二郎で麺をかきあげ具を下にまわす技)をする人は太ってますね(笑)。麺から食べるから太るんですよ。僕は二郎をコース料理だと思っているので、ちゃんと敬意をはらってマナー通りに食べているだけ。それに二郎は一食摂れば、まる1日何も食べられなくなるので、二郎の日は1食のみとなる。それも体型維持につながっている」(同前)
二郎のラーメンは「小」で1500キロカロリーと言われているので、たしかに1日にそれしか食べず、また血糖値があがらない食べ方をすればダイエットになるのかも。
また同氏によれば、ヤサイはマシにすることで、さらにダイエット効果を期待できるとのこと。マジか!
文/鷹村優