スニーカーのソール白いのは買いかえ早めるためか デザインではなく企業戦略?

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スニーカーのソールはなぜ白い?
スニーカーのソールはなぜ白い?

スニーカーの底部分、いわゆるソールには白いデザインのものが多い。オシャレでいいのだが、次第に汚れてきてしまうのが難点だ。ではソールが白以外のものを探すと意外に少ない。その理由としては「早く汚れ、早く買い替えさせるため」という、スニーカー業界の一部においては、暗黙の了解があるという。

■白ソールは客の回転率をあげる

あくまで「自社の場合」と前置きして、某ブランドで働いていた関係者が語るには

「どちらかといえば暗黙の了解として、ソールは白が多かったです。たとえば革靴のようにソールを黒にするデザインは上層部が好まなかった。理由は『白の方が回転率が良くなるから』と、私の上司は言っていましたね。たしかに白い方がオシャレっぽいですが、それはそう刷り込まれているだけですよ(笑)」

たしかにソールが白である必要はどこにもない。むしろ地面という汚れやすいところに接するものが、白いというのは不合理といえばそう。

■人気ブランドの広報は否定

人気ブランドの広報室2社に問い合わせてみたところ、いずれも「デザインとして」であり「けっして買い替えを早めさせるためではございません」との回答だった。

仮に、一部のシューズメーカーが意図的に白いソールのデザインをリリースしているとしても、またそれが“刷り込み”であったとしても、あの白さに惹かれてしまうのもまた事実。人気ブランドの定番のスニーカー、やっぱり白のソールのものを履きたくなってしまう。

■ソールの白をキープするには「まめに拭く」

ではしょっちゅう買い換えず、ソールの白さをキープするためにはどうしたら良いのか?

「ウェットティッシュを用意しておいて、職場や家で気づいたら拭く。それだけでだいぶ白さをキープできます。全体的に汚れてきたら洗濯機で洗う、消しゴムでこするといった方法も。またメラミンスポンジで表面を研磨してあげてもいい」(靴店スタッフ)

また先の関係者によれば、そういった手間が惜しいし、買い替えるのもいやな人は、ソールは汚れが目立たない色のものを選んだ方が「無難」とのこと。たしかに汚れたスニーカーでは人に与える印象も曇ってしまうからだ。

白いソールのスニーカーはやっぱりすてき。ただその裏に、一部企業の黒い思惑があったとしたらがっかりだ。

文/関本尚子