関東で人気の立ち食いそばチェーン「富士そば」が、突如としてドライカレーを発売。立ち食いそばマニアたちの間で「びっくりするほど美味かった」という声があがっている。立ちそばならではの「和風」の味が絶妙とのこと。
■優しく辛いセミ本格なドライカレー
「富士そばの名物カレーカツ丼をおびやかすかも知れないぐらい、ドライカレーは美味いですね。かなり辛いので、朝の出勤時に食べると完全に眼が覚めるほどスパイシー。そんな本格さと、立ちそばの優しい味の中庸を行くような感じで、評価している人が多い」(富士そばファン 53歳 会社員)
このドライカレー、頼めるのはセットメニューのみ。かけかもりの、そばもしくはうどんがついてきて、お値段は640円。
ちょっと高いと思ってしまうが、味は立ちそばなのに実にリッチな味わいだ。ひき肉がたっぷり入っていて、そばのカツオだしを入れてあるために、味のふくらみが大きい。しかしながらスパイシーなので、辛さが強いというか味が引き締まっている。
■感動的というよりしみじみ美味い
食べたはなから「スゲーうめー!」と感動するよりは、ちょっと一呼吸をおいてから「不思議に美味い」としみじみ思う感じの味わいだ。写真には写っていないのだが、生ビール飲みながら食べるとこれもいい。
ピリッと辛いカレールーのひき肉をちまちま食べながらをビールのつまみにすると、とっても美味しい。あんまりゆっくり食べるとそばやうどんが伸びてしまうので、結局はかきこむ感じにはなってしまうのだけど、おすすめの食べ方。
■富士そばの新製品から目が離せない!
最近では定食をリリースしたり、映画「TOKYO TRIBE」やゲーム「龍が如く」とタイアップするなど話題にのぼる動きの多い同チェーン。今回もトリッキーながら、素晴らしい「新定番」。見つけたらぜひ!
文/高野景子