寒い時はついかぶりたくなるパーカーのフード、だが今後米国でそれをやったら、軽犯罪に問われる可能性が出てきたのだ。成立すれば違反者は5000ドル以下の罰金に処せられる。
■住民を「守る」ことが理由
オクラホマ州で、共和党の州の上院議員ドン·バーリントンによって出されたこの法案、パーカーのフードによって自分の素性を隠すことを禁止したもの。住民の安全を守るためだという。
日本でもコンビニにフルフェイスヘルメットでの入店を断っている、アレを法として成立させると言えばわかりやすい。
■フードかぶるだけで逮捕の可能性も
すでに現地の法律では、フード、帽子、ヘルメットなどで顔を隠しての犯罪は、刑罰が重くされている。だが、それは犯罪をしたらの話。この法案においては、そうやって素性が隠れるような状態そのものが、罪になるわけだ。当然、住民による反対運動も。
また現地では黒人たちがファッションとしてフードをよくかぶっていることから、この法案に人種差別的な意図があるのではないかとも指摘されている。
■地元住民からは反対運動も
ちなみに宗教的な衣装としてや、悪天候からの防ぐためなどの一部例外が認められている。この法案が通ったら、みなさんもアメリカに行った際にはパーカーの着用にご注意を。
文/原田大