ローラ、華原朋美…CMに出演した女性タレントたちが不幸に見舞われ、“呪いのジュース”と言われてきた、清涼飲料「桃の天然水」。ついにその呪いで自らが、とでもいう状況になった。製造販売会社のJTが、2月4日に、飲料製品事業から今年9月末で撤退することを発表したのだ。
同社は「桃の天然水」の他にも缶コーヒー飲料「ルーツ」を手がけてきたが、飲料市場が成熟する中、今後の成長は難しいと判断したという。 同事業の売上高は2014年3月期で約500億円だった。
「桃の天然水」は96年に発売され、98年に華原朋美の「ひゅ〜ひゅ〜だよ」CMでブレイク、同年に1600万ケースを販売するヒット商品に。だが、その後華原は当時恋人だった小室哲哉との失恋で乱心。
また同CMに出演した女性タレント、ローラは父が逮捕されるスキャンダルに見舞われ、一時すべてのレギュラー番組を降板。また浜崎あゆみ、村田洋子、吉井怜…なども病気などの災難に遭遇したことから、ネットロアとして「桃の天然水の呪い」として知られるようになったのだ。
思わぬ形で、都市伝説が終焉を迎えることになってしまった。
文/原田大