危険ドラッグを販売するために保管、陳列していたとして薬事法違反容疑で逮捕された男が、ラーメン店も経営していたことで注目が集まっている。店を訪れた客からは「変なものが入っていたのではないか不安」との声もあがっている。
■危険ドラッグ店のならびでラーメン店を経営
近畿厚生局麻薬取締部神戸分室が、今月13日に逮捕したのは川口弘晃容疑者(45)。兵庫県加古川市で危険ドラッグ販売店「GREEN DRAGON」(廃業)を経営する一方、店舗から数軒となりでラーメン店を出していた。
■レビューサイトでも大人気の店だった
川口容疑者が経営していたのは、鶏を乾物にした鳥節を使うなど、地元では人気のラーメン店。グルメレビューサイトでも高評価を受けていた。
■レビューには妙に“ハイ”なコメントも
同店のレビューには「久し振りに体の細胞が喜びの悲鳴をあげました!!!」など妙にハイテンションな評価も。そのためインターネット上では「まさかの異物混入?」というコメントもあがっている。
だが、この店を訪れたことがあるという関西在住のラーメンブロガーによれば、
「ハイレベルな鶏スープのラーメンだったと記憶しています。美味しかったですが、さすがに変なもの入っていたら、僕の舌にはわかったと思います。たしかに舌がビリビリしましたが、それはドラッグではなく化学調味料かと」
■ドラッグ使用後のラーメンは美味い?
危険ドラッグ店を開く一方、なぜラーメン店を経営していたのか気になるところだ。利幅が大きいという点では一致するところだが。
「クスリを決めてアッパーになった時に食べる、ラーメンは尋常じゃないぐらい美味しいんです。人によって甘いモノが最高などいろいろありますが、自分はインスタントラーメンや近所の塩ラーメンを食べていましたね。さらにアッパーになる感じがしました。容疑者にもそういった経験があったのでは?」(薬物使用経験者)
そんな声も、あながち元常用者の戯言とも片付けられないだろう。あくまで、経営者のラーメンへの思いは本物だったと信じたいが。
“あそこのラーメンには麻薬が入ってるからハマるんだ”なんてジョークはよくあるが、シャレにならない時代になってきたようだ。
文/鷹村優