■話題の新トッピングで混乱が
昨年末に話題になった、ラーメン二郎の新トッピング、アブラカタマリ。だが、結果として二郎やインスパイアと言われる店舗に、大きな混乱が生じているという。
アブラカタマリは、ラーメン二郎野猿街道店2の発明であり、逆にいえば同店のオリジナルトッピング。どこの二郎に行っても頼めるものではないのだ。
■アブラカタマリ注文者が続出
しかしまとめサイトやSNSでも大きく話題になったために、ジロリアン(二郎ファン)ではない人たちにも知れ渡るようになる。結果、野猿街道以外の店でも、トッピングにアブラカタマリを注文する人たち続出、各店が対応に追われている。
「二郎系のある店舗で、初見の学生さんがアプラカタマリを注文しようとして断られているのを見ました」(ジロリアン 42歳)と、店側でも断ってしまえば問題はないのだが、
「さすがにむげに断るわけにもいかないので、なるべく(カタマリを)入れるようにして対応していますが、数人に突然やられるとかなり大変」(二郎インスパイア店スタッフ)というのが、現状のようだ。
“ロットを乱す”(メニューを提供する流れ)を崩してしまうとして、アブラカタマリ注文者を「ギルティ」(二郎にまつわるネタ用語で、やってはいけないことを指す)とみなすジロリアンも多いとか。
■アブラカタマリを取り入れる店も
だが、逆にこのムーブメントに勝機を見出そうとしているのが、インスパイア系のなかでも人気の用心棒。都内に数店舗を展開しているこちらの一部店舗では、「アブラカタマリできます」とSNSに書いている。
「さすがに都内中心部から1時間以上かかる野猿街道店2は遠いですからね、都心にある店舗でも噂のトッピングができるとして、ジロリアンたちに重宝されていますよ」(前出・ジロリアン)
対応できることを明確に打ち出すことによって、こうしたファンの需要をひきつけているのだ。2015年末ごろには、すべての二郎系店でアブラカタマリが食べられるようになっていたりするのかも?
文/鷹村優