喫茶店でオヤジが愛飲、伝統エナジードリンク「コアップガラナ」 不老長寿の妙薬としても珍重

※このデザインと味わいにちょいワルオヤジたちはメロメロ。

■昭和33年、日本で作られた伝統エナジードリンク、ガラナ

渋い大人たちが集う喫茶店、それが関東近郊にチェーン展開する銀座ルノアール。歌舞伎町、渋谷、池袋、どこの店舗でも“ちょいワル”オヤジがくつろいでいるのだが、彼らがここで愛飲するエナジードリンクといえば、「コアップガラナ」だ。クレイジー・ケン・バンドの横山剣氏も好んでいる。

■アマゾンでは不老長寿の妙薬!

「いやあ、やる気がでますね。ガラナは精力剤としても有名でしょ、俺らは気合入れる時はガラナとブラックのコーヒーをダブルでいくね」(哀川翔似の男性)

ガラナはアマゾン原産の果実で、昔から原住民に不老不死の妙薬として大事に扱われてきたもの。これに炭酸と砂糖を加えて作られたのがガラナ飲料だ。ブラジルなどでは、一時コーラよりも普及していたというほど。実際、日本でもコーラの対抗馬と目されたが敗退し、今では北海道で根付くのみだ。

※日本の喫茶店チェーンではスターバックスを抜いて、愛好者が多いというルノアール。

■デザイン、味、歴史すべてがいぶし銀

コーラの影に隠れたいぶし銀の飲み物だが、またその玄人っぽさが、ちょいワルオヤジたちの心を刺激するようなのだ。

「コーラは女子供ふぜいのジュースだろう。だが、ガラナは黒光りする瓶のデザインといい、大人の男の美意識に訴える何かがある。アメリカ大資本の前に敗れ去った、そんあガラナの歴史もいいよね」(大杉漣似の金融業男性)

■コーラの侵略対抗するために開発された

ガラナ飲料が誕生したのは昭和33年。コーラ上陸で日本の清涼飲料業界が蹂躙されることを恐れた、全国清涼飲料協同組合連合会が、ブラジル大使館指導のもと開発したドリンクだ(同協会から独立した日本コアップが、コアップガラナに商標統一した)。そういう意味でも大和魂のこる、まさにオヤジたちが大好きそうな歴史を持っている。

哀川翔似、大杉漣似の両男性とはもちろんルノアールでの打ち合わせだったのだが、二人が飲んだのはもちろんガラナ! 筆者も飲んでみたのだが、コーラよりもすっと口を駆けぬける、さわやかな味わいが最高だった!

ルノアールでガラナを頼んで飲んでいる人を見てください、大体、二人みたいないい感じのちょいワルオヤジばかりです。

文/原田大

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