大学生がワンちゃんをすき焼きにして炎上! 有名政治家も参加、ムツゴロウさんの犬が食われた?

※画像はイメージです。犬ですき焼きって衝撃的。

拓大生がノラ犬撲殺しすき焼きに

学生寮のベランダから犬の悲鳴がひびき、小一時間するとおいしそうな醤油と肉の煮える匂いが。これは当時、拓殖大学4年の学生K(24)が、下落合駅構内をうろついていたノラ犬を捕まえ、寮に連れて帰り撲殺、すき焼きにして寮生にふるまったという事件だ。昭和41年のことである。

寮のそうじのおばちゃんが「かわいそうだから離してあげて」と懇願したが、Kはそれを無視。殺した犬を、食堂のコック長(22)に手伝わせて解体、スライスしてすき焼き用の肉に仕上げた。寮内にいた拓大生や他の学生数人にふるまったという。自身の就職内定祝いだとうそぶき、「美味い美味い」とKは終始ごきげんだった。

ノラ犬すき焼き事件はメディアで炎上

この事件は毎日新聞(昭和41年10月14日朝刊)で報じられ、メディアを大きく騒がせた。同紙の報道によれば、Kは以前から寮で他の寮生たちを暴力で制圧していたという。この寮は上落合にあった東京学生会館、しかし暴力に支配されたここは、さながら劇画「男組」の神竜剛次が支配する青雲学園のようだったという。

だが、ノラ犬すき焼き事件を機に、学生たちが立ち上がり、有志学生四、五十人による「ノラ犬スキ焼きと暴力反対」の決起大会が開かれたのだ。

亀井静香議員がムツゴロウさんの犬を食った

今でいえば大炎上となった事件だが、この伝説のなか、名前を取り沙汰されてしまう政治家がいる。それは現衆議院の亀井静香議員だ。亀井議員も学生時代、犬をつぶし、その肉で料理を作って学園祭でひと儲けしたと、マスコミから報じられている。

しかもこのエピソードには尾ひれがついている。亀井議員が殺したのは、同じく東大だったムツゴロウさんこと畑正憲氏の飼い犬で、ムツゴロウさんが一生を賭けて亀井議員への復讐を誓ったとか、当時左翼嫌いだった亀井議員が潰した犬は、歴史的な活動家・樺美智子さんの犬だったとか、そんな話になっているのだ。

だが、これはいずれもガセ。

“狗肉を売った”亀井議員

とはいえ当時、亀井氏が「羊頭を掲げて狗肉を売る」という看板をかかげて、謎の肉の串焼きを売ったのも事実。実際に自身のHPでこの時のエピソードについて、次のように語っている。

「いや、実際何の肉かよくわからんのですよ。模擬店を出すことになって、女子学生が肉を串に刺すところから全部手伝ってくれていたから。ただ、『羊頭を掲げて狗肉を売る』という看板を掲げたものだから、マスコミが『片っ端から犬を殺して叩き売った』なんていって、だいぶ叩かれましたよ」

さきの拓殖大学生の話などと一緒に、犬食いとして亀井議員の名前が、こうして取りざたされるようになってしまったわけだ。だが、亀井議員の話もよくよく聞けば、議員なりのブラックジョークだと思うのだが(今聞くとブラックすぎるが)。

なんにせよ、この時代、ぼやぼやしていると食われてしまうという、ノラ犬にとっては受難の時代だったのだけは間違いない。

文/鷹村優

編集部: