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スタミナ丼ってもう古くない?と言う人が絶対食うべき、真のスタミナ丼 はじめて食べた時の感動が甦る!

※スタ丼(550円)。真ゲッターロボ並みの破壊力のある味。ニンニクフレーバーもゲッター光線なみ。
豚バラ肉とネギを炒めあげ、ニンニクと醤油で味付けしたスタミナ丼。首都圏を中心に、約10年で全国区の食べ物になっていった。だが一方で濃厚な味わいに「飽きた」との声もふえ、バブルは崩壊したと言われている。実際、客が減ったことから素材の質を落としているような店もあるというから、飽きた客をさらに離れさせる悪循環も生まれている。

だがかつてはあんなに大好きだったのに、「スタミナ丼ってもうよくない?」と絶望した人にこそ、食べて欲しいスタミナ丼がある。

それは西東京地区・国立にある「サッポロラーメン国立店」のものだ。ここが、スタミナ丼発祥の店なのである。1971年に創業、味噌、醤油などのラーメンを出すなかで、先代店主が平成どんぶりシーンに革命を起こすことになる、その味を作りだしたのだ。

1994年に惜しくも先代店主が亡くなっているが、現店主が味を守り続けている。また巷でよく目にするスタミナ丼のチェーン店は、先代の別の弟子が、豪腕を発揮してチェーン化させたもの。現店主によるサッポロラーメン国立店とはたもとを分かっていると言われている。

※すごく落ち着く店内です。店構えもすてき。
「国立にはこのサッポロラーメン国立店、チェーンの方の店があり、それぞれのある場所から“西”“東”などと呼ばれ、まるで東西ドイツのよう。現在の関係をあらわしています。血脈について思いを馳せるのもスパイスの一つ」(近隣の一橋大学の院生)

元祖であるサッポロラーメン国立店は、発祥の地であるにもかかわらず、系譜をひくスタミナ丼界では孤高の存在となっているのだ。実際に店を訪れてみると、チェーン店にはない街の中華屋感が満載だ。近所の大学生らの、「大盛りW完食」すると書けるという色紙がド派手に貼られていて、それを見ているだけで楽しい。

※学生さんたちのキャッキャ感がいまでも伝わってくる、色あせた色紙もいい。
厨房、イス、テーブル、店の壁、どれもが年季が入っており、色紙を貼っていった昔の学生たちの思い出もしみこんで、いい色合いとなっている。まるですた丼のタレでからめたような、コクのある美味しそうな店内だ。

そして、なによりここのスタミナ丼が美味しいのだ。巷のスタミナ丼は「昔より味が濃くなっている」(フードライター)という指摘があるように、タレで食わせるように変化しているという説もある。だがこの店のすた丼は、タレ、豚肉、ニンニク、ごはん、ネギ、生卵とすべてのバランスがいいのだ。バランスよくニンニクが強烈で、タレはしょっから美味いし、豚肉の甘みもたっぷり。

はじめてスタミナ丼を食べた時の新鮮で、ショッキングな記憶がよみがえる味なのだ。筆者が訪れた際にも近隣大学の野球部の学生たちが肉増しや大盛りでそれをかきこんでおり「うめっうめっ」などと、漫画のように声をあげながら食べていたほど。そんな学生さんたちに昔の自分を見たような気持ちがして、「ちょっと飽きたよね」なんて思っていたはずなのに、感動するぐらい美味かったのだ。

スタミナ丼でもう一度、感動したい人はぜひ!(当然スタミナ丼は美味しいのでよその店でも感動できると思いますが…と一応追記)。

文/原田大

編集部: