東京の中心地区である千代田区役所の食堂カレーが、一部カレーファンの間で話題になっている。インドカレーファン、欧風カレーファンでもない第三の勢力、「マザコンカレー」ファンにだ。彼らが絶賛する千代田区役所の「お母さんカレー」とは。
そもそもマザコンカレーとは、市販のカレールーをまんま使ったようなもったりしたカレーのこと。給食や近所の食堂、立ち食いそばなどで出てくるようなものを指す。
千代田区役所食堂(喫茶室)が出している「お母さんカレー」はなんと400円という超破格の値段。財布に優しいところもお母さん感たっぷりだ。
そんなカレーの魅力を筆者の知人が語ってくれた、
「僕みたいなマザコンカレー好きで、本当にマザコンの気がある人間なら、一発でとりこになる味ですよ(笑)。やさしく懐かしい味わい、そしてちょっと奥に眠った辛味が、まるでママにやさしく叱られている気分になります」(IT 37歳 男性)
という感想を聞くと、正直あまり食指はそそられないのだが。とはいえ彼のまわりのカレー好きママ好きたちからは圧倒的な人気を誇っているという。そこで実際に食べてみると確かに美味い。
一見は甘めの優しい味なのだが、遅れてけっこうな辛味がくるのだ。おまけにカウンターに置いてある追加の辛味も入れたものなので、筆者が高校をズル休みしてゲーセン行って補導された際、おふくろにビンタされ鼻血が出たこと思い出すほどに、インパクトのある味だった。……ママ。
大盛りは50円、またラッキョウが50円で付けられる。具の中にはじゃがいも、人参、玉ねぎがゴロゴロと入っており、身体にも優しそう!
東京で暮らしていて、最近実家に帰れておらず「母ちゃん元気かな…」なんて思っている男性から、「ママに会いたい…」とおもっているマザコン男性に絶対的におすすめだ!
また男性の心をわしづかみにしたいと思っている女性も、このカレーの味をぜひご参考に。マザコン男を一撃でノックアウトすることうけあいだ!
文/鷹村優