1000円でベロベロになるの意で「せんべろ」「せんべろ居酒屋」なんて言葉が流行ったが、どう考えても1000円でそんなに酔うわけない、と思った人も多いだろう。だが、時代はもっと先に来ている、今は100円でベロベロ、つまり「ひゃくべろ」の時代なのだ。
「ひゃくべろ」の達人たちにご自慢の店を教えてもらったぞ!
アルコール中毒で入院経験もある大手印刷会社のサラリーマンA氏が教えてくれたのは、なんと居酒屋ではなくて、酒屋。それってふつうに酒屋で酒を買って飲むだけなのでは…。
「違うんです、酒屋では店の外の敷地や、店内で買った酒を飲ませてくれるところがあるんです。80円の外国ビールに30円のつまみなら110円でオッケーです! もうちょっと豪華にいきたければ、100円の魚肉ソーセージなどのつまみを買い、あとは発泡酒や第三のビールを買えばいい。1000円で500ミリ缶を4缶につまみが2つ、ガチでベロベロになれます」(飲酒歴40年のAさん)
先日筆者が教えてもらったのは東陽町にある酒屋さん。ちょうどタバコを吸える場所があり、小テーブルがあるために多くのサラリーマンたちが楽しそうに杯をあげていた。
とはいえ、なかなかそれをやらせてくれる酒屋さんもない。発泡酒に鯖缶とかたまらないのだが…。そしてそれをこえる「ひゃくべろ」を、やはりアル中で入院経験のあるライターB氏が教えてくれた。それはなんとコンビニ。…もう予測はできるところだが。
「最近セブンやローソンなどの大手コンビニがイートインインスペースの拡充させています。あそこで飲むのが一番都会派の『ひゃくべろ』です。淹れたてコーヒーのアイスに100円の紙パック焼酎で割った、コーヒー酎なんて最高です。鬼ころしなどの100円日本酒なら一杯でベロベロになれますよ」(飲酒歴27年のBさん)
B氏に連れられて大手コンビニのイートインスペースに言ってみたが、缶ビールまではオッケーだが、鬼ころしなどのパック日本酒を飲むのは…じつにハードルが高い…。夏休みの宿題をやっている小学生もいたし。
ちなみに筆者は鬼ころしの100円パックの1つ目で酔いがまわり、2つ目を飲んだところで記憶がなくなった。おそるべし、ひゃくべろの世界。
文/原田大