あなたが人生で初めて話した言葉はなんだっただろう。パパ、ママ、マンマ…そのあたりのはず。だが英国のIT企業の調査によれば、子供たちの初めての言葉に「タブレット」が登場したという。
今月7月、テック21が子供を持つ親3614人を対象に調査したところ、8人うち1人は我が子が発した最初の単語が「タブレット」だったと発表した。
同社によれば、子供の教育用にタブレットPCを子供たちに与えている親が増えたことが、その原因ではないかと予測している。たしかにタブレットによる絵本の読み聞かせアプリなど、情操教育用のアプリも増えている。
イギリスでは、子供たちのタブレットPC使用頻度が、われわれが思うより高いようだ。調査に協力した親の40%は1日に1時間程度、子供がタブレットを持って遊ぶことを許可。また7%は1日に3〜4時間も使用できるようにしていたという。
とはいえ専門家たちの中には、子供の頃からタブレットPCを使用すると、言語の発達に支障を与えたり、集中力に悪影響をおよぼす可能性があると指摘する人もいる。親よりも食事よりもタブレット、彼らは一体どのような大人に育つのだろうか。
文/原田大