すき家社長が「牛丼界の範馬勇次郎」と呼ばれるワケ 根強い業界最強説

※画像は『フィギュアーツZERO 範馬 勇次郎』
人手不足による店舗休業、アルバイトによるストライキ…そのトラブルがネット上でも注目されている牛丼チェーン「すき家」。その運営を行なうゼンショーホールディングスの会長が、小川賢太郎氏だ。氏を知る人によれば、板垣恵介先生の人気漫画「グラップラー刃牙」(現在は「刃牙道」)に登場する「オーガ」こと範馬勇次郎のような人物であるという。

「いやいや、小林会長は当然そこまでは強くないです(笑)。だが飲食業界のトップの中では、肉体的に現役最強と言われており、その身体つきといい、他の財界人とは一線を画している。65歳にもかかわらず、会長室には120kgのベンチプレスをおき、毎日鍛錬をかかさないそうです」(飲食業界誌編集者)

会長室に訪れた客に、そのベンチプレスをあげさせる「試し」を行なうこともあるという。たしかにどこか劇画的だ。そんな豪腕ぶりが、「まるで範馬勇次郎」と一部でジョークとして言われるようになったようだ。

小林会長の経歴はたしかに異様。東大に入学し、全共闘運動に加わったのちに大学を中退。港湾労働を経て、1978年に吉野家に入社。その後に仲間と共に「世界の飢餓と貧困を撲滅する」としてすき家をたちあげている。

「港湾労働で鍛えた身体もあり、若いころはかなりの暴れん坊だったと、古い幹部から聞いたことがあります。経営者としては非情だが、男気にあふれている。また笑う際に時折『にぃぃ』という片笑いをするところは、たしかに範馬勇次郎に似ているかもしれません。さすがに『エフッエフッ』とは笑いませんが(笑)」(業界紙関係者)

また労基署による不払いの是正勧告を拒否したりと、その強気の姿勢は(小林会長が関与していないにしろ)、かなりの突破者なのは間違いない。同社を大企業に導き、業界では「革命児」と言われてきた小林会長。ゼンショーは先日は薬局や介護、自然エネルギービジネスへの参入も明らかにし、ますますその豪腕ぶりを発揮しそうだ。

文/鷹村優

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