ブタ抜きが新しいトレンドに?
筆者のまわりのライトなベジタリアンたちは意外にもラーメン二郎系が大好きだという。その注文方法を聞いて驚いた、なんと「ブタ抜き」で注文するというのだ。…二郎系ラーメンからブタ抜いたら一気に色褪せそうな…。
「なに言ってるんですか! ブタ抜きは新しいトレンドになる可能性がある食べ方。豚肉を抜くだけで、二郎系が一気に食べやすくなるんです。年齢的にちょっと、わたし女性だから…という方はぜひとも試して欲しい」(ベジタリアンの知人)
この知人は獣肉は食べないが、ラーメンのスープとその中の脂は別という、ライトなベジタリアン(魚介類は食べるペスコと呼ばれるスタイル)だ。元々はジロリアンでラーメン好きだったのだが身体を壊し、この食生活になった。
二郎なのにサラスパみたい!
彼が「ブタ抜きが美味い」と言ってもベジタリアンのタワ言だと思い、中野にある二郎インスパイア系の店で「チャーシュー抜いて下さい」と言って注文して食べてみた。トッピングは全増しだ。
たしかに食べてみると、なんというか、軽い。山盛りの温サラダスパゲティを食べているような感じなのだ。脂がこってりかかっているし、スープも脂っこいはずなのだが、二郎系特有の「腹にたまる」感じが全然ない! ライトな美味さという感じなのだ。
ここのお店は麺の量はそこまでなのにで、ごはんを別に食べてみたのだが、それでも軽いのだ。食べ終わってからも、腹いっぱいでグエ〜となる感じがなく、今すぐスキップでもできそうなぐらい。筆者も最近では「もう二郎系は…」なんて思っていたのだが、これならあと10年は食べられそう…。
ブタ抜きはいいことずくめ?
実際正午に食べて夕方にはふつうにお腹がすいたので(二郎系を食べると1日なにもたべたくなくなる人も多い)、なんというか、奇跡のようなのだ。
ちなみに先ほどの知人によれば「前は二郎インスパイアなんかを食べた後、においに敏感な妻も娘から『家畜臭いから近づくな』と言われたのですが、それもなくなりましたね」とのこと。家族円満にも効果ありなのか?
こんないいことずくめの「ブタ抜き」だが、根っからのジロリアンの皆さんには「邪道!」と怒られそう…。
文/原田大