食べログ男と結婚した結果… 33歳主婦が語るグルメ夫との過酷生活

※『食べログ東京横浜2010 (ゲインムック)』
みなさんの身の回りには、グルメ情報サイト「食べログ」に投稿している「食べロガー」の方はいるだろうか? 彼ら投稿者たちのおかげで我々は、いい店わるい店の情報にあやかることができるわけで、足を向けては寝られない。ちなみに筆者の知人が食べロガーな男と先日結婚したのだが、味への情報感度が高い男と暮らすのも、なかなかエキサイティングな毎日だという。

彼女(T子)はそこまで食にこだわりがない、33歳の公務員だ。夫は合コンで知り合った証券会社社員で3歳年下。そんな彼にいろんな店に食べ歩きに連れられていくうちに男女の関係に発展、約2年の交際を経て結婚している。また筆者の元同級生で、夫が食べロガーなライターS子(39)もまじえ、夫の「食べロガーあるある」な生態を語って貰った。

1 妻の食事に対して「コスパが」「CPが」と言う
「今日のブリのあら煮はコスパ高いねとか言うんですよ。でもダンナは自分で買い物しないし、野菜や材料の値段知らないから、何を根拠にコストパフォーマンスを出しているんでしょうね…」(T子)

2 妻の食事に対して「今日は3.23だね」と数値化する
「気に食わないと『これじゃあ3.0以下だね』なんて言うんですよ。今まで最高でも3.8しかつけてもらったことがありません! 先日泣いて抗議したら『家庭の味が名店の味を超えられるわけないだろう!』と。まあそういう馬鹿っぽいところがかわいいなと思えるうちが、華なんでしょうね」(T子)

3 飲食店で激怒すると「食べログに書いてやる」と言う
「さすがに一回しか聞いたことがないんですが、あるイタリアンで勘定のことでモメた時、怒ったダンナが言ったのがコレ(笑)。相手が『勝手に書けばいい』と返したら、ダンナがプルプル震えていましたね。後で本当に書き込んだかは不明です(笑)」(S子)

4 外食に行くと料理や店の写真を撮るのに、妻の写真は撮らない
「最近ミラーレスのデジタル一眼レフカメラを買ったんですが、私はまだ撮ってもらったことがありませんね。食事の写真ばかり撮ってるんですよね。たまには一緒の写真にうつりたいなんて言ったら、iPhone出してきた時は、ため息がでましたね」(S子)

5 親同士の会食の店も食べログで決める
「まあ、美味しい店を選んでくれるのはいいんですけど、年寄りには食べログの点数がいい店より、点数が低くても落ち着けるような店の方がいいじゃないですか。でも絶対ゆずらないんですよね、近所のファミレスとかも絶対行かないし」(T子)

もはや我々の外食生活と切っても切れない食べログだが、そこの一部の投稿者と結婚すると、まるで海原雄山と結婚したような険しい家庭生活が待っているようだ。ちなみに二人共、上記のようなことを言いつつも「食に関心がない男よりはいいかも」とのこと。

文/関本尚子

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