我々の食生活をいろどるラーメンだが、業界的に見るとずいぶん苦しくなっている。人気店になればフランチャイズ化して、一攫千金という夢を持つこともできるために、独立志向の強い若い人たちが多く飛び込んでいる業界だ。だが、そういった夢を抱いた若者や企業が、低コストで参入できることもあるため、続々と参入した結果として業界としては収益性が低下。
ラーメン店の上場企業、幸楽苑、丸千代山岡家、ワイエスフードの利益率も、2000年初頭には10%近くあったのだが、現在では1〜2%程度となっており、業界の厳しさを物語っている。昨年にはチェーン店の「むつみ屋」「大島ラーメン」が破産するなど、暗いニュースもとびかっている。
「消費者にとっては今後良い店しか残らないという見方も出来ますが、業界的にはかなり大変な時期になってきたのは間違いありません。あなたのお気に入りの店も危ないかも知れませんよ…」(ラーメン業界関係者)
そんな話を聞いて、筆者はお気に入りのおっちゃんがやっているラーメン店にもっと行こうと思った次第です!
文/鷹村優