千葉県船橋市のゆるキャラ、梨の妖精・ふなっしーのブレイクぶりが物凄い。「きゃべっしー」というパクりキャラが作られたり、内蔵(中にいる人)が突撃インタビューされたりと、連日話題を振りまいてくれている。だが、そんな人気ぶりにもかかわらず、ふなっしーは地元船橋市では非公認なのだ。
そんな非公認というちょっと危ない雰囲気のあるふなっしーが、あるゆるキャラを“抹殺”していたことをご存知だろうか?
船橋市には今年3月に作られた、ふなばし産品ブランドPRキャラクター『目利き番頭 船えもん』という「公認」ゆるキャラがいるのだ。ただし、どう見てもゆるキャラではない。べつに大してゆるくはないし、ゆるキャラ独特のエキセントリックな意匠ではないのである。名前もドラえもんから来ているわけだろうし。
そんな微妙っぷりもあってか、大きな活躍と言ったら今年8月にフジテレビ系番組「笑っていいとも」に出演したぐらい。それからはふなっしーの大ブレイクがあったので、船えもんの人気は見事に急降下。一応気ぐるみもあるのだが、貸し出される機会といったら…。船橋市民は誰でもふなっしーは知っているが、船えもんは知らないありさまだ。非公認だから市は関与していないにも関わらず、船橋市にはふなっしーのオファーが殺到しているぐらいなのだが。
ふなっしーはあの奇妙なキャラクターと、必殺の梨汁プシャーで見事に船えもんを社会的に抹殺してしまったのだ。ふなっしー、実に恐るべしだ。船えもんの巻き返しは、鳥栖の謹慎になったゆるキャラとっとちゃんのような爆弾発言で、「船えもん殺りかえしてやる!」ぐらい言わないとダメだったりして?
文/編集部