チキンナゲットに使われる肉のうち、半分はモモ肉やムネ肉ではない謎の部分、とアメリカの研究者が指摘していると、Dailymailが報じている。
ミシシッピ州のRichard D deShazo博士が、アメリカの2つのファーストフードチェーンのチキンナゲットを「解剖」したところ、胸肉やもも肉などの筋肉組織が50%で、残りは脂肪や骨、血管、神経などの負担は食さない部分に塩や砂糖を混ぜ込んで使用していることが明らかになったのだそうだ。
博士は、低脂肪の赤身部分ではなく、それ以外の部分に塩や砂糖などを混ぜ込んだものを使用することで、カロリーが高く不健康な食品になること、また、これらの事実が消費者に知らされていない、ということを問題視しているのだという。
「モツなどで内蔵に親しんでいる我々からすると、何を鬼の首をとったように騒いでいるのか、という気もしますが……かつて起きた「ミートホープ」社の偽装ミンチ事件(牛のひき肉に、豚の心臓(ハツ)を入れてかさを増していたことで摘発された)のような感覚なのかもしれません」(フードライター)
ちなみに、この博士の指摘について、アメリカの食肉団体the National Chicken CouncilのAshley Peterson代表は、「栄養情報や原材料などはオンラインで公開されている。また、小売店で売られているものも成分表示が添付されているため、消費者に秘匿されていない」と反論。加えて、チキンナゲットは、揚げ物なのだから、脂肪分を多く含むのは周知の事実、としてこちらも消費者を欺いてはいない、と反論している。
あなたはこの、半分謎に包まれた?チキンナゲットを許せるだろうか?
参照元:Mail Online
※写真はWikipediaより
(文/林田卓夫)