「男の人の家に行ったら、飲み物冷やすふりして冷蔵庫を開けるんですよ。それで大体その男が価値ある人間なのか、そうじゃないかがわかりますね。私を幸せにする資格があるかは、冷蔵庫でジャッジできるんです」
往年のエビちゃんを思わせるゆるふわヘアをかきあげならがら、そう語るのは大手広告代理店の契約社員Mさん(36)だ。「ひとランク上」の男を貪欲に探し続ける彼女には、いい男を見つける絶対的な法則があるという。
「20代後半から30代の未婚男性で、冷蔵庫にPBブランドビール、発泡酒、第三のビールが入っていたら、絶対にエッチはしませんね。別に収入が400万円程度でも、わたしはいいんですよ? ただ、そんなものを飲んでいる時点で、上昇志向がないことはわかりますよね」
そんなMさんはこの冷蔵庫チェックで、大体男の価値がわかるというのだ。そんなふうに酒で男を判断するのは彼女だけではない。結婚相談所スタッフに話を聞いたところ、どう紹介所を訪れる女性たちの三分の一が、男がどんな酒を飲んでいるか気にするというのだ。
とくに女性は“安酒”に厳しいようだ。
(後編「収入低い男ほどプレミアムビール崇拝」に続く)