インドでジャンク規制法制定へ 脅かされるカロリー摂取の自由

近い将来、ピザのLサイズが規制されたりして。
インドで、学校の周りでジャンクフードを販売することを規制する法律が制定されようとしている。

子供に対する規制とはいえ、経済成長著しく、人口も中国をしのぎトップになろうという勢いのインドでのジャンク規制が世界に与えるインパクトは強い。ジャンクは今、世界中で厳しい目を向けられているのだ。

子供を肥満から守る、ということで社会的にも受け入れられやすい規制ではあるが、問題はないのか。

「私のような食いしん坊からしてみたら大問題ですよ。それでいいのか、とちょっと立ち止まって欲しいですよね。子供への規制の次は大人なわけですから。美味しいものが、必ずしも健康にいいとは限りません。カロリーが高い、健康に悪い、という理由で、好きな食べ物が規制されていったらどうでしょう。体に悪いから、という理由でラーメンの大盛りや焼肉の食べ放題が禁止されるような世の中になるかもしれません。表現規制の話なんかとも同じ構造ですが、行き着く先の先まで見据えた上で是非を問わないと、徐々に「体に悪い食べ物」が規制されていって、将来的には粗食以外はまともに手に入れられない窮屈な社会になってしまいますよ」(フードライター)

子供に対するジャンク規制の行き着く先は、全ての人が健康に過ごせるユートピアか、粗食地獄の道への第一歩か。慎重な議論と運用が必要といえる。

引用元:Mail Online india

※写真はWikipediaより

(文/林田卓夫)

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