ハンバーガーチェーン・バーガーキングが、アメリカで新しいポテトを発売するのだという。
この新フライドポテトは、従来のフライドポテトから脂質を30%カット。カロリーにして20%カットされているとのことで、ヘルシーなポテト(フレンチフライ)の登場に、アメリカのメディアは沸き立っている。
アメリカでは肥満の問題が常に高い関心を集める。このため、菓子メーカーやファストフードチェーンでは、自社製品の低カロリーバージョンを発売することで、売上をアップさせている企業が少なくない。バーガーキングもこれを狙ったのだと思われる。
そして脂肪分カットのカラクリだが、使用するジャガイモや油などの食材は以前と同じもの。その代わり、フライヤーの中に何らかのチップを入れることで、ポテトが吸う油の量をカットし、低カロリー化したということのようだ。
従来のフレンチフライ(M)は340kcal。これは日本でも同じだ。新製法で作ったフレンチフライ(M)は、これより約70kcalほどカロリーが低いということになる。70kcalはダイエット時の体重に換算すると10グラム程度。盆暮れ正月ただの1日の休みもなく、毎日ポテト(M)を食べる人にとっては、1年で3.6kgほど違ってくる計算だ。10年なら36kg、これは大きい。
ちなみにこのポテトの登場に日本のネットでは、20%多く食べられるようになって良かったね、などの皮肉めいたコメントが目立った。アメリカ人が油好き、というイメージ(ある意味真実でもある)からかもしれない。
この低脂肪ポテトの登場でアメリカ人の肥満がいくらか解消されるのか。日本でも販売されるのか。色々と気になるところだ。
※写真はWikipediaより
(文/行方アキヒデ)