ブラックサンダー高級菓子だった 社長が明かす

言ったもん勝ちのキャッチコピーがならぶパッケージ
お菓子売り場でひときわ目を引くチョコレート菓子「黒い雷神」ことブラックサンダー。

北京五輪男子体操銀メダリスト・内村航平が好きな食べ物として挙げたことから大ブレイクしたこのチョコレート、30円というリーズナブルも魅力の一つ。

だが、実は当初「高級品」として認識されていたのだという。

今月6日、ブラックサンダーを手がける有楽製菓の代表取締役・河合伴治氏が、愛知県豊橋市で「ブラックサンダー物語」という演題で講演。その際、ブラックサンダーの30円という価格が、駄菓子としては高額だったことで売上が芳しくなかったことを明らかにした。

しかし駄菓子屋では貴族の食べ物だった雷神も、大学生には手にしやすい値段だったため関西の大学生協でヒット。次第に全国へと広がっていったのだそうだ。

内村発言以降、急速に売上を伸ばした有楽製菓は、2011年に新工場を稼働させるなど、今もなお成長を続けている。河合社長は、10年後には世界に通用する会社にすることを目標にしているのだという。

「ブラックサンダー物語」はまだまだ続きそうだ。

(文/行方アキヒデ)

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