元日本男子プロテニスプレイヤーで、タレントとして活躍している松岡修造(45)が、かつて想像だにしない吉野家の牛丼の注文の仕方を公開していたのをご存知だろうか? 吉野家といえば最近では、細野豪志衆議院議員が「あの頃は、生卵を持参してよく食べに行きました」と発言してツイッターが炎上したばかり。しかし、松岡修造流はモナ夫と違って感動まちがいなし、なのだ。
修造の告白が掲載されているのは『各界スターが特別公開する私の大好物」(「週刊文春」編 1992年)。著名人が自分のおすすめの飲食店のメニューを公開した一冊だ。他の芸能人がそれなりの店ばかりをとりあげているだけに、吉牛をとりあげる修造はちょっと空気が読めていないようにも見える。
修造が高校生だった頃の吉牛の思い出
「僕はやっぱり吉野家が好きです。(高校の頃)練習が終わると仲間と一緒に行って、まず一杯目は普通の牛丼をたいらげまる。お腹は空いているけど、当時はあまりお金がなかったので、二杯目はご飯だけ。そのご飯ですが、ただのご飯じゃなくて、牛丼の汁がかけてあるんです。肉がなくてもこれだけでじゅうぶん食べられる。甘辛い汁の味が好きなんです。もちろん、お金があれば、二杯とも肉ののっかってるのを食べたかったんですけどね」(同書10頁より)
おそらくこのご飯に汁をかけてくれたのは、修造の注文ではなく、店側の配慮。修造のふところ具合を察しての、店員さんが作ってくれた吉野家のつゆご飯は、肉も無いのに、読んでるだけで妙に美味しそうでしょ。きっと僕らが今これをやっても「スゲー」としかならないだろうけど、当時の修造には美味しい思い出になったのは想像にかたくない。他の人たちがスカした飯を紹介しているだけに、この吉牛話はグッとくるんですよね〜。
(文/桃家哲雄)