とっても愉快な駐日アフガン大使さん
フィンランドなど、各国駐日大使のTwitterアカウントにはユニークなツイートをするものが多い。駐日アフガニスタン大使のアカウント(@AfgEmbTokyo)もまた、そんなおもしろ公式アカウントの一つだ。細かな文法の誤りなど全く気にしない勢いのある言葉遣いと、独特の目の付け所が魅力で、5000人近いフォロワーを有している。
キン肉マンが大好き!
そんなアフガン大使アカウントが、7月22日、アフガニスタンに工場を誘致するために「工場を作りたい方、アフガニスタンに作るのはおすすめでーーーす!日曜日に新しいルールで来ましたので、外国の会社はアフガニスタンで工場を作ったら、土地をほとんどにただにあげます。税金は7年間を払わないことになります。チャンスだね!おしぼりの工場などね!キン消しの工場でも!」とツイート。おしぼりとキン消し(キン肉マン消しゴム)という想定外のコンボがツボにハマった多くの人がリツイートし、話題となった。
フォロワーからキン肉マンのファンかと尋ねられたアフガン大使アカウントは「好きすぎて、ハラールの牛丼が欲しくなる!」と返信。このやり取りに、キン肉マンの作者・ゆでたまごの嶋田隆司先生も反応。「ハラールの牛丼」という聞き慣れない単語に興味を示した。
重要性を増すハラール
イスラムには食に関する戒律があることはみなさんご存知の通り。豚肉が特に有名だが、その他の食べることを許された食品に関しても、加工や調理の作法が決められている。その作法に従った食品はハラールと呼ばれ、イスラム諸国との結びつきが強まるにつれて、日本でも注目を集めるようになってきている。
すでにあった!ハラールの牛丼
ハラールであると認められるためには、主な食材だけでなく調味料や保存料としてごく少量使われるようなものに至るまでハラールでなければならない。イスラムではアルコールが許されていないことから、みりんはもちろん、防腐のためにアルコール添加される醤油や味噌などもタブーとされるほどだ。和食はほとんどダメなのではないかと思えてしまうが、なんとこのハラールの牛丼はすでに実在しているのだ。
マレーシアのすき家なら食べられる
昨年11月にマレーシアの首都・クアラルンプールにすき家が進出。マレーシアの人口の約6割がムスリムであることから、そのメニューはハラールの認証済みなのだ。すき家なのでもちろん牛丼も提供している。マレーシアでハラール牛丼の実績が積み上がれば、日本に逆輸入される可能性もあるだろう。ただそれがいつになるかは分からない。今すぐ食べようと思ったら、マレーシアに行くしかないようだ。
駐日アフガン大使さん、お仕事でなかなか旅行にはいけないかもしれませんが、とりあえず今のところはマレーシアに行けば「ハラールの牛丼」食べられますよ!
(文/編集部)