先生一体どうしたの?
7月2日に大阪府茨木市の小学校で、授業で育てた「千成ひょうたん」を教師が児童たちに味見させ、食中毒を起こした児童たちが病院に運ばれるという事件が起こったそうだ。
報道によればこの教師は「子どもたちが育てたひょうたんなので味見させた」と説明しているとのこと。しかし今回食べさせた「千成ひょうたん」は、おう吐や下痢などを引き起こす「ククルビタシン」が多く含まれており、食用ではない。
別の食用植物と誤解したのか、何か信念でもあるのか……どういういきさつで教師がそんな考えに至ったのかは不明だ。
学校だし、と油断していると……
ところで、学校で観察用に育てられる植物は、授業で扱われるぐらいだからそれほど危険なはずがないだろう、と思ったら大間違い。うっかり食すると大変なことになるものもあるので注意が必要だ。
例えばアサガオ。観察が終わるころには大量の種を採集することができるが、この種に含まれるファルビチンは、おう吐や腹痛、下痢を引き起こすと言われている。
同じく学校で栽培されることの多いヒマワリなどは食べることができるため、アサガオも食べられるのかな?などと子供が食べたら大変だ。
なまじ食用なだけにヤバい
思わぬ罠があるのがヘチマ。ヘチマは基本的に食べられるのだが、稀に異様に苦い実が成ることがある。これが今回大阪の児童が食べたひょうたんにも含まれていた「ククルビタシン」を多量に含むのだ。
自然は苦い、良薬は口に苦し、などとやせ我慢をして食べ続けると吐いたり下痢をしたりとひどい目に遭うので、尋常ではない苦味を感じたら、オーガニック気取りで完食など目指さずにすぐに食べるのをやめよう。
ちなみにその苦味はゴーヤよりも遥かに強烈で、飲み込めずに吐き出してしまうほどらしい。調理する前に、切断面を舐めるなどすれば発見できるという。
慎重過ぎるぐらいがちょうどいい
当サイトでは雑草を天ぷらにしたり、スープに入れたりして食べてはいるが、もちろん食べられるもの、しかもビビリなので確実に見分けがつくものにしか手を出さないというルールがある。繰り返しになるが、学校で使っているからといって安全とは限らない。みなさんも、植物の毒には充分ご注意を!
文/編集部
※ヘチマ画像はwikipediaより