マンスリーアーカイブ 12月, 2016
寿司バイキングでネタだけ取ってく客に非難殺到 大量のシャリだけ皿の写真が話題
ハーフタレントのマギー(23)が、寿司のネタだけ食べてシャリを残す姿が放映されて非難が殺到、また同様の行為をした人が、SNSに写真をアップして炎上するなどの、「シャリ残し」が話題になっている。しかし、これを超える事件が今大きな話題に。
というのも回転寿司やふつうの鮨屋ではなく、バイキングで寿司のネタだけをとり、シャリだけを残されている写真が、インターネット上に投稿されたのだ。
これはお隣韓国でのコミュニティサイトに投稿されたもので、現地の寿司バイキングを売りにしたチェーンの飲食店だと見られている。写真を見ると、真っ白なシャリだけがみっちりと乗っている。この様子に憤慨した人物が写真を投稿したようだ。
「このシャリが生ゴミいきになるかと思うと悲しい」「エゴイストすぎんでしょ…」「シャリと一緒に食べてこその寿司でしょう?」「こんなことをしてもなんとも思わないの」といった非難の声が、サイト上では多数あがっている。
とはいえ一方で、「でもシャリだけ食べたい人もいるのでは」「私もシャリは半分残すよ」「自分で金を払っているんだから、いいんじゃない」といった擁護する声も。
マギーの行った行為は、寿司職人の仕事への冒涜という意味での非難だったが、この場合は“公共”の話。バイキングでは、他のお客と食べ物を“共有”しているのだから、自分だけの勝手を行うのはモラルに反すると言われても仕方ないだろう。
韓国では他にも、寿司バイキングでとってきた寿司を、ネタだけ食べて、シャリだけが大量に残されている様子の写真なども投稿されており(写真があるのだが、とてもみなさんにはお店できません…)、このシャリネタ論争にさらに拍車がかかっている。
文/高野景子
イクラ丼がラーメン値段で腹いっぱい食べられる! 魚卵好きが群がるイクラ専門店がヤバイ!
お正月が近づいてきて100グラムあたり1000円も越えはじめたイクラ。海のルビーの値段にたがわぬその値段に、多くの魚卵好きが指をくわえている状況だ。
そんな魚卵ジャンキーたちが今熱視線を送っているのが、12月はじめに東京・自由が丘にオープンしたイクラ丼の専門店「波の」だ。
「魚卵好きにとっては年末は鬼門。イクラに数の子、さらには筋子までが高騰するからです。少ない小遣いをやりくりしてこっそり買っているイクラですら、無駄遣いとして妻に制限される始末。ですが、この波のでは、ラーメン並の値段でイクラ丼が食べられるんです」(魚卵マニアのサラリーマンTさん 43歳)
Tさんによれば波ののイクラ丼は780円で、ごはんもイクラもてんこもり! これは美味そう…。そして魚卵マニアに言わせれば、この御飯が最高だとのこと!
「寿司屋さんや海鮮丼屋のご飯って、寿司飯じゃないですか。でもここはご飯がふつうのご飯なんですよ! だから酢がイクラの味を邪魔すること無く味わえる」とはTさんの言。
また同店のイクラは漬け具合も最高だとのお墨付き。年末の魚卵高騰の煽りをうけて、難儀している方はぜひともチェックしてみてください!
(参考)波の 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-3-22
文/関本直子
米刑務所でラーメンがお金として使用できる “マルちゃんには1万円札の価値”
アメリカの刑務所では、なんとインスタントラーメンが「通貨」として使われているという。
トランプ賭博や、衣類や衛生用品、または刑務所内のトラブルの解決のお礼が、インスタントラーメンで支払われるというわけだ。「あのクソッたれをシメてきてくれ。10マルちゃん正麺でどうだ…」という具合だ。
かつて米国の刑務所内ではタバコが主要通貨として使われてきた歴史があるのだが、ここにきて、ラーメンがその座を奪い始めた。まるで円やドルなどの通貨を、ビットコインをはじめとする仮想通貨が猛追するようにだ。
この“プリズン・ラーメン・カレンシー・レボリューション”を発見したのは、米アリゾナ大学博士課程で、社会学研究を行っているマイケル・ギブソン・ライト氏。彼の論文によれば、その原因は刑務所内での環境悪化だと指摘。
米国各州の刑務所では予算の削減が強化されており、それにしたがって、食事のクオリティも低下。味はもとより栄養価も低くなってきているという指摘もある。ライト氏によれば、そういった要因で、高カロリーかつ美味なるインスタントラーメンの価値、希少性があがっているという。
その結果、お礼として使われるようになり、さらにその手軽なサイズであったことから、通貨としてインスタントラーメンが使われるようになったのではないかというのだ。
特に人気があるのは東洋水産のブランド、マルちゃん製品だというのは、日本人にとっては嬉しい話(!?)。といっても同ブランドの人気商品の「マルちゃん正麺」ではなく、現地のローカライズ商品のようだが。
その人気は、刑務所中でも大きなグループをしめるメキシコ系囚人グループからはじまった人気だとも言われている(メキシコではマルちゃんは超人気ブランド)。ラーメン一つを盗んだとして殺し合いの事件が起きることすらある中で、“マルちゃん好きの囚人からしたら、ムショの中ではそれ1つが100ドル札並の価値”という声も。
最近すっかり聞かなくなったクールジャパンなるあの標語、アメリカの刑務所内で聞いてみれば「ラーメン」だったり「マルちゃん!」だったりするようで。
(文・高野景子)