マンスリーアーカイブ 10月, 2014
ムツゴロウさん「アメーバの刺し身」を作る 「ムツゴロウ料理」がどれもワイルド
通称「ムツゴロウさん」として知られる、ジャーナリストで動物愛好家の畑正憲さん(79歳)。彼には雀鬼であるなど知られざる側面があるのだが、中でもあまり知られていないのが、シェフ・ムツゴロウとしての顔。美食家で料理が上手いだけではなく、今までに誰も作ったことのない料理を編み出してきている。
そんな彼の、料理家&美食家としての側面が伺えるのが、昭和47年(1972年)に出版された『われら動物みな兄弟』(角川文庫)だ。この中では、ムツゴロウさんが学生時代や、会社勤めをしていた頃に、さまざまな動物を料理して食べたことが綴られている(「第三章 四季の海」)。
■“アメーバの刺し身”
「無味、無臭、無害。アメーバをゴマンと食べるも、量感なし」とのこと。調理方法は書いていないので、おそらく生。それにしても、もっともな感想!
■“サナダムシのあぶり”
「カイチュウ(無菌的にふやしたものですぞ)すこぶる美味。開きて、日に炙りたるもの」。いくら衛生的にオッケーでも、まさかの料理。
■“ゴカイの刺し身”
「釣りの餌なり。吾人食するにすこぶる美味。生がよし」ってすごい。ちなみに「イソメは不可。中毒の恐れあり」だそうですが、「自らは中毒せず。美味。」とムツゴロウさんの野生の胃袋の証明も。
■“ネズミ”
「イエネズミ、わなにかかりたる時は食すべし、牛肉より美味」この教え、いいね!
■“ヤマネコの刺し身”
「最上なり、刺し身が一番」。猫の刺し身、なんという探究心。
ほかにもハエのフライや、金魚の水槽の緑ににごった水でお茶を入れた話などが載っており、ムツゴロウさんの探究心はとどまることを知らない。ただ、ムツゴロウさんはただのゲテモノ料理人や、愛好家というわけではない。生物学を専攻していたムツゴロウさんは、動物実験に心をいためた結果。
「実験をすればするほど、動物を殺さなければならない。死体をほうり出すのは、なにかと不都合が起こってくる。材料を食べてしまえば、動物たちにしても、高貴な人間の血や肉になれて、満足することであろう。一念発起、供養のためにはじめたことなのである」(155頁)
からかいとかじゃなくて、あらゆる形から命を愛してみる、そんなムツゴロウさんのスタンスはやっぱりすてきなのだ!
文/関本尚子
喫茶店でオヤジが愛飲、伝統エナジードリンク「コアップガラナ」 不老長寿の妙薬としても珍重
■昭和33年、日本で作られた伝統エナジードリンク、ガラナ
渋い大人たちが集う喫茶店、それが関東近郊にチェーン展開する銀座ルノアール。歌舞伎町、渋谷、池袋、どこの店舗でも“ちょいワル”オヤジがくつろいでいるのだが、彼らがここで愛飲するエナジードリンクといえば、「コアップガラナ」だ。クレイジー・ケン・バンドの横山剣氏も好んでいる。
■アマゾンでは不老長寿の妙薬!
「いやあ、やる気がでますね。ガラナは精力剤としても有名でしょ、俺らは気合入れる時はガラナとブラックのコーヒーをダブルでいくね」(哀川翔似の男性)
ガラナはアマゾン原産の果実で、昔から原住民に不老不死の妙薬として大事に扱われてきたもの。これに炭酸と砂糖を加えて作られたのがガラナ飲料だ。ブラジルなどでは、一時コーラよりも普及していたというほど。実際、日本でもコーラの対抗馬と目されたが敗退し、今では北海道で根付くのみだ。
■デザイン、味、歴史すべてがいぶし銀
コーラの影に隠れたいぶし銀の飲み物だが、またその玄人っぽさが、ちょいワルオヤジたちの心を刺激するようなのだ。
「コーラは女子供ふぜいのジュースだろう。だが、ガラナは黒光りする瓶のデザインといい、大人の男の美意識に訴える何かがある。アメリカ大資本の前に敗れ去った、そんあガラナの歴史もいいよね」(大杉漣似の金融業男性)
■コーラの侵略対抗するために開発された
ガラナ飲料が誕生したのは昭和33年。コーラ上陸で日本の清涼飲料業界が蹂躙されることを恐れた、全国清涼飲料協同組合連合会が、ブラジル大使館指導のもと開発したドリンクだ(同協会から独立した日本コアップが、コアップガラナに商標統一した)。そういう意味でも大和魂のこる、まさにオヤジたちが大好きそうな歴史を持っている。
哀川翔似、大杉漣似の両男性とはもちろんルノアールでの打ち合わせだったのだが、二人が飲んだのはもちろんガラナ! 筆者も飲んでみたのだが、コーラよりもすっと口を駆けぬける、さわやかな味わいが最高だった!
ルノアールでガラナを頼んで飲んでいる人を見てください、大体、二人みたいないい感じのちょいワルオヤジばかりです。
文/原田大
日本で一番景色が美しいカレー店が閉店へ 青空に近いデパート屋上で食べる逸品、ついに消える…
■東京一すがすがしい場所にあるカレー
東京で一番すがすがしいカレー、と言われていた、池袋西武屋上にある「はまぼう」が10月31日をもって閉店する。池袋西武の屋上は都内デパート最大規模であり、「デパ上」マニアたちから絶賛される場所だけに、ここで食べるカレーは「美味い以上にすがすがしい」と多くのファンに愛されていた。
■デパート店員にも愛された店
ここの屋上飯といえば、「孤独のグルメ」にも登場したさぬきうどんの店「かるかや」が有名だ。だが西武の店員などからは「うどんもいいんですが、この店のカレーやビーフシチューライスを郷愁を感じる味で身近だった」との声も。
■あまりにのどかすぎる空間
サンシャインビルが遠くに見え、とにかく青空が大きくて、近く感じるここは最高の場所だ。平日の昼間だというのに、スパム缶をあけて日本酒をのんでるおじさん、ベンチでゴロリ昼寝しているサラリーマン、子供連れのおかあさん、みんなゆったりしていて、本当にすてきな空間だ。
■うどん&カレーが最高に美味かった!
ここに来たら「かるかや」のうどんと「はまぼう」のカレーの同時に食べる、っていうのが筆者の定番。ルーはレトルト全開だけどごはんはデパートの食堂っぽく盛られていて、ちょっとかわいい。味はなんのことはないのだけど、加えて、このものすごくあっさりしたうどんを一緒に食べて、女だけど、ぐうぐう昼寝するのが楽しみだったのに!
■デパ屋飯は消え行く方向に
都内のデパートの屋上は、遊具のあるところも減ったし、こういうスナックコーナーも排除される傾向にある。ついでに、ペットショップや園芸コーナーもなくなっている。デパートの下の階で、物欲をみたして、最後に心の「抜け」ができるのが屋上という存在。
チープでたいして美味しくないけど、ここでほーっと気を抜いて食べるカレーは最高だったなあ。本日31日もまだやってます!
文/高野景子
天下一品あっさりラーメンは、こってりより凄かった!!!! こってりは時代遅れ! あっさりはカマイタチのような切れ味
■一部マニアの間の最新トレンドは「あっさり」
「こってり」と呼ばれる超粘度スープのラーメンを武器に、全国に231店舗を展開する天下一品。「あっさり」味も存在しているのだが、ほとんどの人が“なんとなくお得だから”という理由で、「こってり」を食べている。だが、ちょっと待て、もうすでに一部の天一マニアの間ではあっさりが美味しいとして、最新のトレンドとなっている。
「天一で食べる意味がないと言う人もいますが、そんなことはありません。あっさりは一見淡麗な味わいなのですが、よくよく味わうと、実にとがった味わいがあるんです。チェッカーズの名曲『ギザギザハートの子守唄』を口ずさみたくなるような…」(年間50食天一を食べるというマニア氏)
■あっさりはカロリーも超少ない
ちなみに1年前まで身長165センチにかかわらず、体重が85キロあったというこのマニア氏は、完全な「あっさり」派に転向してから体重が67キロまで落ちている。
「最近ネットでも話題になっていましたが、こってりは949kcal、あっさりは380kcalとカロリーが3倍近くも違うんですよ。あっさりを食べてからずいぶん健康になりましたね!」(同前)
■一口目は「?」だが二口目には「…!」
そんな話を前置きに、筆者も実際にあっさりを食べてみた。一口目は、なんてつまらない普通の味、というところ(ごめんなさい)。だが二口目、三口目になるにつれ、「あっさり」としてスープに奥になんともいえないジャンクさがあるのだ。誤解しないでいただきたいのだが、まるで高級なカップラーメンとでも言いたくなる、プラスチック的であり摩訶不思議な味がする。
■辛子ニンニクをぶち込むと最強の味に
マニア氏に「天一のオリジナル調味料、辛子ニンニクとニンニクみそをたっぷり入れてください、…こってりには及びもつかない、キレッキレの味になりますから」と言われていたので、そのとおりに。
いや、これは凄い。もともと塩気や調味料でエッジな味が、ニンニクと唐辛子が追加されることにより、さらに強い力を持つのだ。
ラーメン屋で辻斬にでもあったような、口を日本刀でばっさりといかれたような、そんな鋭い味がするのだ。いままで筆者も1000杯以上のラーメンを食べてきたが、こんな味はどこにもなかった。こってりが妖怪ぬりかべなら、調味料を入れたあっさりは、まるでカマイタチのよう。
これは確かにクセになるかも知れない危険な味! おまけに痩せられるっていうならなおさら素敵! いや、それにしても凄い味でした。
文/原田大
「島耕作」作者、人生最後の食にはごはんと化学調味料と漬物…! 美食漫画家が語る「最後の晩餐」
■食通漫画家が死ぬ前に食べたいものは超シンプル!
「島耕作」シリーズや「黄昏流星群」「人間交差点」などの作品で知られる漫画家の弘兼憲史(67歳)。漫画界を誇るグルメとしても知られる弘兼先生が所望する、「人生最後の食事」が、実に美味そうだ。
「最上級の魚沼産コシヒカリに、青高菜の漬け物にちょっと味の素と醤油をかけて。思いっきり何杯もおかわりしたい。」というもの。
■下ネタもばりばりのインタビューで語ってた
これは現在発売中の「ビッグコミック・オリジナル」2014年11月5日号(小学館)のインタビューに掲載されている。先生の画業40週年を祝ってのオリジナル企画で、下ネタも全開のディープな質疑応答が繰り広げられていて、とっても面白い。つづけて
「これまで、『麻布かわどき』のトリュフ御飯や『ビフテキのカワムラ』のステーキなどと答えてきましたが、これが最新情報(笑)。」とのこと。
■早速つくって食べてみた!うめえええ!!!
どちらもグルマンたちの間では知られた絶品の料理だけに、それを超えるこの化調ぶっかけ高菜ごはんってどんだけ美味いのか。見ての通りちょっとスーパーを回れば揃えられるものなだけに、もぐもぐ編集部も早速食べてみたのだが。みんな絶賛!
「おばあちゃんぽい美味さ」「味の素って漬物に最高にあう」「末期の飯は、末期の水ならぬシンプルなものが一番」「化学調味料だけで天国感」などなどの感想がとびかったぞ。(ちなみに編集部的にはほんのちょっと醤油をたらすのもオススメ、味の素が爆発した味になるので)
■島耕作というより黄昏流星群な美味さ!
弘兼先生といえば『島耕作』サクセスストーリーが頭に浮かぶ人もいると思うが、本領発揮なのはご本人のセクシュアリティからくる、圧倒的な超熟女とのラブストーリー。50、60女の背肉、二の腕、下腹部をとにかくリアルにセクシーに描くのだ。
『麻布かわどき』や『ビフテキのカワムラ』の料理が、島耕作のヒロイン・大町久美子やピッチピチのニャッコならば、この高菜漬けとごはんは、明らかに『黄昏流星群』のベクトル。しみじみしつつも最高に美しい美味さなのだ。
今晩辺り、100円ショップで近いもの揃えられるので、この料理つくって『黄昏流星群』か『人間交差点』あたりを読んではいかがでしょ。ヤクザの親分とアイドルが恋をする内容のコンビニ廉価版がちょうど売ってますので、超おすすめ。
文/高野景子
水産市場の男たちの幻の牛丼カレー 築地以外の市場に、誰も知らない美味いものが
■ドマイナー市場にある幻の逸品
東京築地市場以外にも、都内には青果、精肉、水産市場がいくつも存在し、その周辺には市場の男たちの舌をうならせる、絶品メニューと店が存在する。今回紹介するのは、東京足立区にある中央卸売市場足立市場内にある、しいはし食堂。
足立市場は築地市場よりも歴史が古く、そのルーツは、織田信長がブイブイ言わせていた天正年間にまでさかのぼり、都内城北区や千葉北部、埼玉南部などへ水産物を供給している。その規模にもかかわらず、築地に対してはドマイナーなポジション。
■昭和11年創業の食堂の隠れ人気メニュー
昭和11年(1945年)に創業したという同食堂が、われわれ観光客むけではなく、市場内の男たちに提供しているのが「あいがけ」(700円)だ。
「ここの牛丼がそもそも絶品。あいがけは築地にも有名な店あるけど、こっちのがぶっちゃけ圧勝の美味さです」(食堂客でいた卸売人)
■肉の味がハンパなく濃い
豚肉がたっぷりでコクのあるカレー、そしてたっぷりの極太糸コンニャクと煮こまれて肉の濃い味がする牛肉、これがみっちりと盛られたごはんにかかっている。つけあわせは、べったら漬けだ。
足立市場は水産市場であるのだが、しいはし食堂の飯にはいっている肉は、味が濃くて美味い。牛丼チェーンの牛がトイレットペーパーなら、極厚ダンボール。ムギュッとはねかえす肉に強さがあり、濃厚な味わいだ。
そしてそんなカレーと牛が同時にかかっているんだから、このあいがけ、間違いなく絶品だ!
■市場食堂は魚より肉が美味い?
我々観光客が行くと、ついつい魚のメニューを頼んでしまう。
「いや、俺ら商売人は場内の食堂で、あんまり魚は食べないです。肉がやっぱり多いんですよね(笑)」(同前)
なんて声も。市場の食堂にでかけたら、まわりの本職の人たちが食べてるものを真似してみるといいのかも? ちなみにこのあいがけを教えてくれたのも、隣に座ってビール飲んでた卸売人のおじさんでした。田中さん、原稿に書きましたよ、ありがとうございました〜!(自分の名前を載っけておいてくれ、とのリクエストだったので)
しいはし食堂/東京都足立区千住橋戸町50 足立市場内
文/関本尚子
入院中おばけを見る患者は50人に1人 生保会社調査の心霊体験データにびっくりの結果
ライフネット生命保険が9月25日に発表した、「入院に関する調査」で意外なことが判明した。50人に1人が「お化けを見てしまった」と回答したのだ。
20〜49歳の男女を対象にアンケートを行い、計1,000名(入院経験者500名、入院未経験者500名)の有効回答を集計。そして入院経験者への「入院中や退院後に困ったこと」のなかで、“心霊体験に困った”人が約10人もいたのである。
他の「困った」という回答は「体力が落ちた」(33.2%)、「暇だった、やることがなかった」(33.0%)、「お風呂に毎日入れなかった」(27.0%)、「食事が美味しくなかった」(22.0%)などなど。
ちなみに、筆者の知人の医師と看護師に、このアンケートのお化けうんぬんについて聞いてみたところ、「生命の危機のない、死への想像力のおよばない病気の患者が、こういうことを言いがちです(笑)。本当に大変な方は、こういうこと言わないので」とのこと。
お化けを見られるのは、まだまだ元気な証拠?
文/原田大
参照/ライフネット生命保険
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2014/5605.html#anchor1
「ミス・ヒトラー」コンテンストに非難殺到 女性の参加条件に「ヒトラーを尊敬」など
英国メディア「デイリーメール」が報道、世界各地の人々がまゆをひそめて閲覧しているのが「ロシアでミス・ヒトラーコンテンストが開催」というニュースだ。
報道によれば、ロシア内のネオナチ勢力が、露SNS「VKontakte」を使用して呼びかけているという。このオンライン・ミスコンテストの正式名称は「ミス・オストランド」。これは、ナチス・ドイツが第二次世界大戦中、バルト3国とベラルーシを占領していた植民地地名に由来している。
そして、反ユダヤ主義であること、ヒトラーを尊敬していることなどが参加条件だ。またコンテストで入賞するとナチスのロゴが入ったアクセサリーがプレゼントされるという。
すでにセクシーな自撮り写真とともに、東欧圏から14人の応募が集まっており、女性らは「ヒトラーは地球史上最大の天才」「ヒトラーがいなければ、自分たちはこの世に生まれなかった」とプロフィールに記載、世界中から非難をあびている。
ロシアでは現在、ネオナチ勢力が台頭してきており、今月22日にはラヴロフ外相が「ナチスの悪意にみちた思想の復活や、ヒトラーや信奉者たちの犠牲者を、忘却に追いやろうとする連中を見逃すことはできない」と演説。
同国内での排外主義層の深刻な増加、それを表しているのが今回の騒動だ。
文/鷹村優
参照/Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2798342/miss-hitler-2014-shocking-beauty-pageant-anti-semitic-women-russia-entrants-include-reasons-revere-reich.html
リンガーハットのトムヤムクンちゃんぽんはタイ人も絶賛 高級なカキの味わいが冬に美味しい
■1000円超えのセレブプライス
国産野菜に魚介と肉のたっぷりのちゃんぽんを、リーズナブルな価格にて提供してくれるリンガーハット。同チェーンが、なんと1069円のセレブ価格メニューを投入して注目を集めている、それが「かきちゃんぽんトムヤムクン風スープ」(レギュラーサイズ)だ。
サラリーマンの昼飯代が300円に突入するというこの時代に、なんという暴挙、と言いたいところだが、このメニューたしかに美味い。昼飯3食分ぐらいの、贅沢感がある味だ。
■値段のぶんだけ味は超ゴージャス
ぷりっぷりのカキが4つ、大ぶりのエビが2尾、他にも豚肉、野菜、かまぼこ、タイ風のためにレモンの輪切りと水菜も入っている。味はピリ辛ぐらいなので、辛いものが苦手な人でも美味しくいける。
■タイ人からも高評価!!!
しかも、タイ人の人にも意外と評判だとか。
「先日タイ人の知人がこれを褒めてましたね。『本物のトムヤムクンとは全く違うけど、野菜やカキと肉類のうまみが前面に出ていて、日本料理っぽくていい』と言ってました。もっと辛いと彼的には良かったみたいですが」(フードライター)
ほんとうに、その通り。トムヤムクン風とメニュー名もなっている通り、あくまでちゃんぽんとして素材の味をスープに活かしている。そして、カキがこのすっぱ辛いスープに絶妙に合う。
■シェアして食べるとリーズナブル
だが、従来のリンガーハットファンからはこんな意見も、
「リンガーハットの餃子などをつまみに一杯飲んで、誰かとこれをシェアしながら食べると、プチなタイ居酒屋感が味わえます。タイ料理屋に行くよりリーズナブル。なので一見高いように見えますが、我々小遣いの少ないサラリーマンにも、食べ用によってはいいメニューなんです」(長崎出身の都内サラリーマン)
たしかに、レギュラーサイズだとけっこうなボリュームなので、シェアして食べてもちょうどいいのかも。いや、これ美味いです、高いんですけどね〜。
文/関本尚子
“ゴクゴク飲める”激美味ホイコーロー丼 豚バラ肉とキャベツと飯がトロットロ、超おいしい名店あった!!!
■飲むように食べられるホイコーロー丼
どんぶりメニューはご飯と具材を一体にして、“飲むように食べられる”ものが最上だ。カレー丼、中華丼、親子丼、カツ丼、牛丼などなど。ここに付け加えたいのが、東京・JR飯田橋にある中華料理店、えぞ松の人気メニューのホイコーロー丼(680円)だ。
■豚の脂身でまるでジュースのようなトロトロ感
同メニューは、こってりとした特製ミソ調味料で、大量のゆで豚バラ肉とキャベツを高温度で炒め合わせ、それをたっぷりの飯にのっけたシンプルな料理。こってりかつボリューミーな味わいで、近所にある東京理科大や、九段高校の生徒らから愛されてきた人気メニューである。
キャベツもトロットロ、豚肉も脂身もトロットロ、それらにからんだミソだれを吸ったごはんもトロットロ、すべてがトロットロなので、このホイコーロー丼、まるで飲むようにして食べることができるのだ。
隣の体育会系っぽい学生がかきこんでいる様子は、のどがゴクゴクしていて、まるで飲んでいるかのよう。
■具材はキャベツと豚のシンプルさ
具材をキャベツと豚肉にほぼほぼ絞り、調味料をたっぷりと使っていることで、このまるで“ジュース”のようなホイコーロー丼へと仕上がっている。ちなみに、卓上のおろしニンニクをちょびっと加えると、味がさらにジャンクになるのでオススメだ。
店員さんたちは無口なハードボイルド感をただよわせ、実にソリッド! またここまで煮こむか!と思わせるほどにメルトダウンしたわかめの味噌汁など、硬軟いりまじった、面白い店としても知られている。
えぞ松/東京都千代田区飯田橋4-4-6
文/鷹村優