13歳の万引き少女、スーパーが檻に入れてさらしもの 非人道的か、当然のむくいか議論よぶ(南ア)

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中央のケージ、これが問題になっている。
中央のケージ、これが問題になっている。

日本での万引き被害額は年間4000億円超であり、被害額は世界第2位とも言われている。とはいえ、万引きはどこの国でも、店にとっては許しがたい罪。南アフリカのスーパーマーケットが、13歳の少女にとった対応が、世界的な議論を巻き起こしている。

■荷物運搬用のケージにとじこめた

南アのスーパー内で客によって撮られたこの写真には、ケージに入れられた少女が映っている。パンを一斤盗んで取り押さえられ、店員にらによってこの中にとじこめられたのだ。この“檻”は決して人間や生き物を入れるためのものではなく、日頃荷物を入れて運んでいるもの。

■南アではよくあること?

南アの新聞「ザ・シチズン・ニュースペーパー」の取材によれば、この罰はしばしばこのスーパー内で行われているという。この事件を目撃した客は「非人道的な虐待だ」とマユをひそめる。「捕まえたならば、警察に引き渡せばいい」というのは、もっともな意見だ。

■小売店の店主からは賞賛する声も

実際これは「私刑」であり、法治国家においては認められることではない。だが、万引きに悩む小売店の主などからは「これをする気持ちはよくわかる」「捕まえても子供はこりない」といった意見もぞくぞく。

同店のスタッフらは「未成年の子供にはこの仕置をすることが多い。警察官が取り逃してしまうからだ」などと語っている。

文/原田大