鴨川のオオサンショウウオ食べたらこんな味 肉はスッポン×フグな味で超うまい

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※twitterに投稿されたオオサンショウウオの写真。
※twitterに投稿されたオオサンショウウオの写真。
京都府にある鴨川で、今月5日、オオサンショウウオが発見されて話題になっている。同生物は現存する世界最大の両生類で、国の特別天然記念物に指定され、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に分類。

そんな貴重なオオサンショウウオだが、中国などでは珍味として出回っているという。中国でも国家II級重点保護野生動物で、野生個体の食用は禁止されるなど厳しく規制があるのだが、その味は天下一品なんだとか。

実際日本でも美食家で有名だった魯山人が食べており、その味を書き残している。塩でぬめりを落とし、その肉を生姜、酒、ネギを入れてとにかく煮込んで調理している。

「味はすっぽんを品よくしたような味で、非常に美味であった。汁もまたうまかった。(中略)すっぽんと河豚の合の子と言ったら妙な比喩であるが、まあそのくらいの位置にある美味ということができようか。すっぽんも相当うまいが、すっぽんには一種の臭みがある。山椒魚はすっぽんのアクを抜いたようなすっきりした上品な味である」(『北大路魯山人の星岡 普及版』より)

そう聞くと食べて見たくなるのが人の常。そんな魯山人の味を求めて、ときたま京都の高級料亭で、ひそかにオオサンショウウオが取引きされることがある、なんて話も。

そのためか、今回のオオサンショウウオにも、「どこかの店から逃げ出したのでは」なんていう関係者も。鴨川に逃げ去ったという、先日のオオサンショウウオ、無事にふるさとまで帰ってほしいものだ。

文/編集部