ブラック飲食チェーン店長は超モテる でも恋愛する体力がない辛いジレンマ


※画像は『働く人のための ブラック企業被害対策Q&A: 知っておきたい66の法律知識』。結構、ためになりました。
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「僕なんか、30半ばの太ったブサイクなおっさんです。でもブラックと言われる居酒屋で店長をやっていた時はかなりモテました。ただしアイドルをやっていた子から告白されたこともありますが、一度もいい関係になれませんでした」

こんなうらやましくも、辛い体験を告白してくれたS(30代)さんは、大手居酒屋チェーンで店長を努めていた人物だ。10年前に都内の私立大学を卒業後、チェーンの「幹部候補生」として入社。しかし現場では過酷な現実がまっていた。手取りは20万にも届かず、月の休みは1日程度、毎日14〜15時間も働くことになった。

今年の春頃、勤務中に突然過呼吸の症状が出てしまい、以来店に行こうとすると過呼吸になる繰り返し。会社からは自主退社を進められ、争うことも考えたというが「もうあのチェーンのことを考えるのも嫌だ」として、そのまま辞めている。現在は休職中だ。そんなSさんの見た目は、正直とてもモテそうにない、仮に汗水流して働いていた時ですら微妙なぐらいだ。

「太って髪のある温水洋一と言われますからね(笑)。チェーンのよその店長とも話していたんですが、たしかに店長をやっているとモテるんですよね。僕のまわりの店長たちも『人生で一番モテてる』と言っていました。ただ、みんな疲れ果てているから、デートしたりするぐらいなら寝たいという(笑)。中にはお店で女の子とそういうことをしようとして、いい最中に寝てしまったという先輩もいました」(Sさん)

しかも年齢が若い女の子から特に好かれる傾向があったというからうらやましい(?)。たしかにマクドナルドの店長などは、日本で一番モテる職業などと言われることもある。ある空間でイニシアチブを握っていると、たしかにそれだけで好意を抱かれる傾向があるというし。

またSさんから紹介してもらった、同じチェーンでやはり店長をしていたというTさん(40代)によれば「疲れはてているのが、母性本能をくすぐったのかもしれません。事務室で居眠りをしていたら、18歳のアルバイトでいきものがかりのボーカルに似てる子に、後ろからギュッとされたこともあります。正直、疲れなんとやらというやつで僕のモノは直立不動になったんですが、僕自身は疲れすぎていて金縛り状態。もったいないことをしました。何度かそういうことがあったんですよね…」(Bさん)

Bさんも退職して現在は茨城にある実家の農家を手伝っている。二人ともあの頃には二度と戻りたくないが、モテていたことだけは嬉しかったと語っている。モテることとブラック労働を天秤にかけてみて、やはり命にはかえられないということか(そりゃあそうだが)。

文/原田大