「パワー小麦粉」その原料とは? カナダの科学者が鋭意開発中

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小麦粉

小麦粉
普通の小麦粉。パワー小麦粉は何色?
カナダ・モントリオール・マギル大学の研究グループが、貧しい国で持続的に生産が可能な主食の開発に関する研究に授与されるドルハルト賞を受賞。100万ドルの研究資金を与えられたと、DailyMailが報じている。

同大学の研究チームが開発しているのは「小麦粉」。しかし、この「小麦粉」は小麦から作るのではなく、なんとバッタやコオロギなどの昆虫から作るのだという。この「バッタ粉」は、通常の小麦粉よりもたんぱく質を豊富に含むことから「パワー小麦粉」などと呼ばれているのだそうだ。

同研究チームは原料のバッタを大量生産するべく、すでにメキシコで生産に取り組む農家を募集している。そして、メキシコの農家の間でもバッタの量産に対する関心が高まっているのだという。

それにしても今年は、国連の関連機関が昆虫食が将来有望であるとの評価を出したり、それを受けたメディアが昆虫食を紹介したりと、アノ手コノ手で人類に虫を食べさせようとする動きが目立つ。何やら、世界を陰で操る大いなる存在の意思を感じずにはいられないのだが……その背景には何があるのだろうか。

「今、世界の多くの人々が牛や豚といった家畜から動物性たんぱく質を摂取していますが、これは飼育に多大なコストがかかるので、将来的に人口が増えていくと、これだけで胃袋を満たすことはできなくなると考えられています。そこで低コストで大量生産が可能な昆虫を食べることで、食糧危機に備えようという考えが出てきているんです」(食糧問題に詳しいジャーナリスト)

しかし、いきなり虫を食えと言われてもそう簡単にはできない。

「虫を食べる習慣がほとんどない現代人は見た目に抵抗を感じて食べられないですよね。そこをクリアするために元が虫であることを感じさせない加工食品にして食べられるようにしよう、というわけです。このパワー小麦粉もそういうコンセプトから生まれたんでしょうね」(同)

それでも導入には様々な抵抗が予想されるが、食糧問題は人口が増えれば必ず直面し、いつかは虫を口にせざるを得ない時がくるという見方もあるのだという。虫が苦手な人は、今から少しずつ覚悟を決めておいた方がいいのかもしれない。

引用元:Mail Online

※写真はwikipediaより

(文/林田卓夫)