マンスリーアーカイブ 6月, 2015
アイドルのライブはなぜ泣けるのか? 乃木坂46、夢みるアドレセンス、Negicco、ベルハー等を…人気アーティストが解説
もはや当たり前、そんなカルチャーへと成熟したアイドルシーン。AKB48グループのような集団の物語性として解説されたことはあっても、シーンに通底する“感動”は、たしかな根拠から解説されたことはない。「アイドルはなぜ泣けるのか」そんなテーマに迫った一冊が興味深い。それが人気ヒップホップユニット「サイプレス上野とロベルト吉野」による新刊『アイドル ライヴ オン ダイレクト』だ。
■プロも注目する「ステージのプロ」がアイドルを解説
同書は正確に言えば、年間数百のステージをこなすラッパーによる「ステージ論」。サイプレス上野とロベルト吉野、通称サ上とロ吉のライブと言えば、同業者はもとより、アイドル、海外アーティスト、特撮、時代劇、ゆるキャラ関係者までが、「盛り上げる」圧倒的なステージング力を参考にするため。そのライブを観にくるとも言われている。
■乃木坂46生駒里奈「凄玉」論が面白い
ステージのプロフェッショナルが解き明かす、アイドルたちのステージ。たとえば乃木坂46の生駒里奈、夢みるアドレセンスの荻野可鈴らを“凄玉”という言葉から解説。日本の政界では土井たか子、片山さつきなどが“凄玉”と言われ国会答弁でのパフォーマンス力を評価されてきたことを、個人的には彷彿とさせられた。ステージングとメンバーの性格、また他のメンバーとのマネジメント論としても白眉だ。
2015年最ブレイクアイドルと言われるNegicco、また昨年解散した注目グループBiSについては、オーディエンスが「嫁にしたい」「嫁にしたくない」と思うかという、わかりやすいジェンダー論的観点もまじえて解説。
■未成熟なメンバーたちの、成熟したステージ
また大人が10代の少女たちに熱をあげていることへの“世間の視線と実際”については、山梨の人気アイドルPeach sugar snowのステージと、絶対的な実力から“真の魅力”について解説。小中学生のアイドルが出演した際の、ライブハウスの女性スタッフの様子といった細かい点にも着目しているところも慧眼だ。
インディーズアイドルシーンでは、もっとも実力と人気があるというBELLRING少女ハートのライブレポートも興味深い。一般的な理解が得やすい/得にくいのはざまをいくグループについて、漫画家の丸尾末広、フレッシュネスバーガーなどを例にして(?)独特な解釈を提示している。
■アイドルファンじゃなくても爆笑&爆涙な一冊
「アイドルはなぜ泣けるのか」その明確な答えが語られるわけではないが、ステージのプロによる解説は、そのアイドルたちのステージを観たことがある人たちなら膝を打つものだろう。また筆者のようなアイドルにあまり関心がない者でも、“観てみたい!”と思わせる、笑って泣ける内容だった。アイドルファン、そうでない人もエモーショナルに読める一冊だろう。
AKB、ももクロなどまったく興味がなかった筆者だが、ここに取り上げられていた青SHUN学園、BELLRING少女ハート、lyrical schoolなど観に行ってみたくなった次第。
文/田嶌誠一
ミドリムシラーメンは妙にアガる味だった! 微生物とオリーブオイルコラボのやさしい味
6月4日は6(む)4(し)というゴロから、“ムシ”の日なんだそう。ということで、虫っぽいものグルメを食べてみた。それが山手らーめんが出すミドリムシ入りの「みどりラーメン」(750円)。
■店内からは想像できないほどオシャレ
見るからに緑色のこちらは、ミドリムシを中心とした微細藻類に関する研究開発等を行う株式会社ユーグレナとの共同開発。最初に言われなければ、ただの緑色、青のりでもたくさん入れたんだろうくらいのものだ。しかも、味はさっぱりとした塩っ気が引き立つ、オリーブオイルで仕上げた細麺。油っこさが全くと言っていいほどなく、スルスルと食べれるのが特徴の、青山・表参道などにありそうな、女子受け間違いなしのオシャレラーメンになっている。
■緑にこだわったさっぱりラーメン
その中身、緑色を作っているのはミドリムシ粉末を入れているから。ほかにも、ワカメやネギ、瑞々しいキャベツがさらに緑を際立たせ、黄色と赤の甘いパプリカが色味の面でもアクセントに。ラーメンに欠かせないメンマも心なしか薄い色なのも、コントラストのバランスを取っているのだろうか。シャレで作っているだけじゃんと侮る無かれな、色も味もこだわって作られた一杯なのだ。
■さて、ミドリムシってなんぞや
ところで、ミドリムシって何なのか?って話。ムシとついているが、実際は藻の一種。なので、みどりラーメンの香りもどこか磯の匂いがする。さらに、ビタミンやミネラル、アミノ酸など59種類の豊富な栄養素を持ち、最近はサプリメントとしても注目を浴びているそう。さらにバイオ燃料の材料など、研究の場は広いんだとか。恐るべし、ミドリムシ!!
ムシの日=ムシな食べ物=ミドリムシとか手抜きな連想ゲームで食べてすみません! でも食べるときっと健康にいいこと間違いなし! ラーメンなんて糖と脂の塊だと悪食なイメージが強いが、最強藻のミドリムシとオリーブオイルだから、罪悪感なく胃もたれもせず食べられるオススメ食! 本日の夜食にどうぞ!
参照
山手らーめん http://yamate-ramen.com
本店(駒場店)東大駒場キャンパス裏門出てすぐ 営業時間11:00〜翌1:00
別館(上原店)代々木上原駅すぐ井之頭通り沿い 営業時間 月〜土11:30〜翌1:00、日11:30〜23:00
安庵(本郷店)本郷通り沿い東大赤門前 営業時間11:00〜翌1:00
文/新井華子
子豚が脱走逮捕のパトカー姿が可愛いすぎる 後部座席に、めちゃくちゃな行為をして話題に
なんて可愛い笑顔! この子豚ちゃんはアメリカ・ミシガン州の農場から脱走したところ、通報を受けた警察官に取り押さえられ、パトーカーに乗せて連行されました。
後部座席に子豚ちゃんを押しこみ、おまわりさんたちが「こいついい顔してんな〜」なんて写真に撮ったのは、いいんですが、その後が大問題。後ろでブーブー言う子豚、たしかにちょっと臭い。でも、時間が経つにつれてさらに車内に異臭が…。
と思ったら、子豚ちゃんはパトカーの中で盛大にしてしまっていたのです。現地メディアのおまわりさんへの取材によれば「彼のパトカーに乗せられた時の笑顔で気づくべきでした(笑)。彼はもう我々にリベンジする気まんまんだったんでしょうね」とのこと。
そんなおまわりさんのコメントもかっくいい! たしかに動物、犬や猫なんかでも人間に嫌がらせで排便や排尿するときには、妙な「ドヤ」感を見せたりする、まさにあれ。ちなみに実際海外メディアではすっかり汚れてしまったバックシートの写真まで掲載、大きな話題になっています。
文/関本尚子
皿まわして冷却する究極冷麺が誕生 マイナス℃体感できる斬新すぎるメニューがすごい!!!
5月から強烈な暑さが猛攻中の日本。そんな暑さを吹き飛ばす究極の“冷”麺が完成した! 中国料理店「香虎」が提供する氷の上で冷え冷えの鉄板を回す「香虎冷麺」が、中国どころか南国もすっ飛ばし、北極へ連れて行ってくれるそうだ。
■新感覚がテーマ
阪急阪神第一ホテルグループのひとつ、ホテル阪神の3階にかまえる中国料理店「香虎」が、6月1日より期間限定プランとして提供を始めた「香虎冷麺」。「新感覚」をテーマに作った夏の定番メニュー・冷麺は、ふわふわの新食感が味わえるエスプーマ(ムース仕立て)の醤油風味タレがポイント。と、ここまではこだわった豪華メニューという印象だが、問題なのはその器。中華鍋なんです!
■逆転の発想
今回のテーマである新感覚はタレではなく、究極の冷たさだ。お客さんの目の前でスタッフが氷の上で中華鍋を回転させ麺を急速冷却! 中華料理といえば、燃え盛る炎でアッツアツにした中華鍋で作るという印象を真逆から捉えたこの逸品。逆転の発想でこういうこと言うんですね。辞書の例文に載ってそうなくらいだ。氷の上で冷え冷えの中華鍋を回せば、中の麺は冷えの最高潮。さらに冷え鍋がそのまま器となって提供されるというのだから、タレも冷えも器も見た目も新感覚だ。
■冷麺の究極系
(なぜか高級店で見せられると成立してしまう、この感じ・・・。街のリーズナブルな中華料理店で出されたら怒るか笑うかのどちらかだと思う。)
見た目も涼やかで、これぞ冷麺!というべき、冷麺の究極系。8月31日までランチ限定で発売しているので、夏はホテル阪神で涼やかなお昼時を楽しんでみては? お値段は一般で1600円。さらに、追加料金310円でミニチャーハンとプチデザート一品が作ってよ。
文/新井華子