火曜日, 7月 1, 2025

マンスリーアーカイブ 9月, 2014

たこ焼き屋の「そうめん」が母ちゃんっぽすぎて泣ける…!漫画みたいな下町人情店に嗚呼…!

東京の下町に、関西人のおかみさんが焼く美味いたこやき屋があって、この店のそうめんは隠れた名品と言われている。ありえなそうな取り合わせだが、たこ焼きをつっつきながら、そうめんを食べると、これが絶品! 過ぎ去った夏が戻ってくるような、美味しくて幸せな気分にひたれるのだ。 たこ焼き屋なのにそうめんが美味いのは、江東区・東陽町にある「大阪たこやき てるちゃん」。 サラリーマンにはちょっとむずかしい時間だが、午後4時ぐらいが楽しい。学校帰りの子供たちが「こんにちわー」とあいさつし、おかみさんが「おかえりー」なんて言っている、そんな風景をみながら、たこやきがつつける。他にも近所のおばちゃんが声をかけて言ったり、“ドラマみたいな下町”が、本当にあるのだ。 イスが5つほどしかない店内は、油のにじんだたこやきのぬいぐるみがあったり、空気でふくらませたタコのビニール人形があったりとか、昔近所にあったスナックフード店や駄菓子屋のような、古くさくてかわいいインテリアがある。色紙に書いたメニューには、大阪人にはなじみぶかいイカ焼き、たこやき、他にもぞうすい、にゅうめんなんてものがある。たこ焼きは8個で400円、12個なら600円。 「どれ食べても、80年代とか90年代のモダンレトロな美味しさがあります。たこ焼きは昔の京たこのような、もったりねっちりした味わい。銀だこなどのオラオラ系な味に慣れた我々には優しく感じます」(フードライター) 本当にそうなのだ、たこ焼きは“そうそう昔はこんなんだった”っていう、いい味。いつの間にか銀だこのようなたこ焼きに慣れてしまっていたが、こういうたこ焼きも、こんなに美味しかったんだ!とびっくりさせられる。 そして同時に出てくるのが、氷たっぷりの水で冷やしてあるそうめんだ。これで500円。そうめんって外で食べると800円とかけっこう高くって二の足をふむけれど、安心して頼める値段。おかみさんは「京風の本格の味」と言っているが、家の冷蔵庫でキンキンに冷やしてあるだけの、どっかのメーカーの出汁っぽくて、これが美味しい。 家で食えよと言われそうだけど、外で誰かが作ってくれたフツウなそうめん、むっちゃいい。 そしてたこ焼きと、そうめんを交代交代で食べていくのだが、これが合う。たこ焼きの強い味をそうめんで洗い流して、ちょっと箸と口にのこったソースの風味がまじったそうめんをすする。ソース味のそうめんは美味しくないだろうけど、これは美味しい。 おかみさんの笑顔も可愛いし、店の情緒のあるところもいい。でもそういう“味わい”な話だけじゃなくって、このたこ焼きとそうめんのびっくりする相性がとってもすてきなのだ! ちなみにビールもあると3倍のおいしさですよ。 文/関本尚子

独身中年女性に人気「バースデーおでん缶」は美味いし…泣ける逸品 一人誕生会にぜひぜひ!

これからの肌寒い季節に30代40代の誕生日を迎えるが、誰からも祝ってもらえない…、そんな人にオススメなのが、ほっかほかの豪華な「おでん缶」。プレゼント感がたっぷりの赤いおっきな缶をあけると、湯気がたちのぼり、美味そうなおでんがザックザク。さみしかろうと、最高にハッピーな一品だ。 これは新宿、銀座にあるおでんの老舗「お多幸」がこっそり売っている、持ち帰り用のおでんのこと。筆者は昼間、繁華街の雑居ビルで清掃のアルバイトをしているのだが、そこの60歳だという女性の先輩に教えてもらった。 「私も前の先輩に教えてもらったのよ。うちの清掃会社の独身ババたちに伝わる、自分へのご褒美ってやつよね。帰っても猫しかいないでしょ、だから私、毎年自分の誕生日にこれ買って帰ってるの」 独身街道をひたすらゆく筆者も、ちょうど誕生日をむかえたので買ってみた。 新宿のお多幸は、マルイ裏手にあり、古ぼけているけれど、あたたかい灯りをともしている。扉をあけるとカウンターでは熟年のカップルやサラリーマンの2、3人の男たち、女性だけのグループが楽しそうな顔をして飲んでいる。いいなあ。 「いらっしゃいませ」と威勢のいいお兄ちゃんに、「持ち帰りのおでんが欲しいんですが」と言うと「はい!」と元気に返してくれる。値段は2200円からで、プラス缶代が400円、最低2600円からといい値段だ。具材は自分で選ぶことも、おまかせもできるそうなので、後者でおねがいした。 「ご予算に合わせて作りますよ」という。この前、おばちゃんが「はい、おめでとう」と、とつぜん500円玉を2枚にぎらせてくれていたので「じゃあ缶代入れて3500円で」と。 三十路女が一人で、持ち帰りのおでんを買うのもうろんだろうな、などと思って、つい店員のお兄ちゃんに「今日、誕生日なんですよね」と口走ってしまった。コミュ障の自分のバカ〜…。だが「じゃあいいとこ選んでおきますね」とにっこり。ううう。 「おまたせしましたー」と言って渡されたおでん缶の袋はぎっしり重い。赤い缶、おでんのつゆがたっぷり入ったボトル、黄色いのは粉からしのまんまの粉だ。箸が2膳入っていた、ありがたく一人ですべて使わせてもらおう。缶をさわるとあっちあち。 電車のなかにほのかにおでんの香りをさせながら帰ってきたのだが、ちょっと恥ずかしかった。 缶をあけると湯気がたちのぼり、中には入っていたのは以下。さといもが3つ、ちくわぶ、しゅうまい、昆布のごぼう巻き、ねりもの大きいのや小さいの、魚のすじ、フィストサイズのでかい大根、たまご、こんにゃく、あつあげ、煮こまれて超固ゆでになった卵。 粉がらしを練って、皿にのせたおでんにつゆをたっぷりかけて温め直して、氷結ストロングをあけて一人で乾杯! お多幸のおでんはうまい。つゆが美味い。最近ではコンビニおでんをはじめとして塩系のつゆが主流だが、ここのは醤油の味がつよくて甘め、うま味調味料もきいた、懐かしくって美味い汁。 うちの清掃会社の独りモンのおばちゃんたちが代々、自分の誕生日にこれを買ってきたのはわかる。豪勢でごちそうなのに、じんわりとするいい味なのだ。ただ美味しいんじゃなくて、いいのだ。彼氏もいなくて、貧乏で、清掃のバイトもライター業も、どうにもならない自分だけど、誕生日に奮発したおでんだけは超おいしくって、もうね、なんかね。 で、500ミリのストロング缶を2本飲んで、一人おでんパーティーはおしまい。だが、おでんはまだまだたっぷりあり、翌日も朝からバクバク食べた。 そしてこれはすごく大事な話。お多幸のおでんは元々よく煮込まれているけど、家で一晩ねかせるだけで、婿入りしてきた男のようにやさしい味わいになる。なので、一晩で全部たいらげてしまうんじゃなくて、絶対に残しておいて、“一夜漬け”になったおでんを翌朝また食べてもらいたいところ。 先輩にLINEで報告すると「汁がたくさんあまるでしょ。その汁でうどん作ると美味しいです(^^ゞ」と返ってきた。のこりの汁で絶対そうしよう! こんな一人バースーデープレゼントは他にないです。ただし、リア充のみなさんには、ご遠慮願いたい! 文/高野景子

妖怪ウォッチブームだから観たい名作ホラーアニメ 学園七不思議、怪談レストラン、花子さん…

ニンテンドー3DS発でアニメも大ヒットしている「妖怪ウォッチ」(テレビ東京系)。妖怪、幽霊、都市伝説などホラーアニメのモノと言えば「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズや妖怪人間ベムなどがあったように、数々の名作が存在した。残暑きびしく、妖怪ウォッチブームの今こそ観たい作品はこれ! 「ハイスクールミステリー学園七不思議」 オカルト漫画の礎を築いたつのだじろう先生原作で、1991年から92年まで、全41回で放映された伝説のホラーアニメだ。剛力彩芽さんそっくりの美人女子高生・一条みずきが主人公で、学校でおこる様々な怪奇現象を報告していくストーリー。だが、いじめ、自殺、スクールカーストなど、学校ならではのテーマから生じる怪奇はどれも陰惨な結末をむかえる。当時観ていてひきつけを起こした小学生も続出したほどのトラウマアニメ。 「怪談レストラン」 09年から10年にかけてテレビ朝日系で放映されていた、比較的新しい作品だ。松谷みよ子先生責任編集の児童文学シリーズをアニメ化したもの。アニメのストーリーは、毎回レストランのメニュー仕立てで、お化けギャルソンと他のおばけたちにより紹介される。眼鏡とニーソックスがキュートな女子小学生・大空アコが、都市伝説や民話をモチーフにした心霊現象に遭遇するというもの。話によっては背筋がぞくっとするものの、基本は楽しくみられるライトホラー。アコちゃんが可愛く、ネット上には“大人”なイラストがアップされているのが、一番こわい! ちなみにお化けギャルソン/闇のギャルソンが素敵です! 「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」 1994年より、フジテレビ系自動番組『ポンキッキーズ』内のコーナー枠にて放送された。全35話。毎回ことなる主人公の子供たちが、おなじみの都市伝説や怪談に出会うというストーリー。花子さんはナレーション的ポジションで、お話の最後では化け物にやられそうになる子供たちを「幽霊縛りアップリケ」なるもので助ける役柄。だが、花子さんが助けない回はどれも陰惨、「怪人トンカラトン」「さっちゃんのうわさ」などは小学生にトラウマを植えつけた。 「学校の怪談」 アニメの名門「スタジオぴえろ」制作で、2000年から2001年までフジテレビ系列局で放映された。小学生の宮下さつきらが、母がかつて封印した妖怪たちを倒していくというストーリー。登場する妖怪たちは首なしライダーなどの都市伝説を下敷きにしたものが多い。ほぼ毎回ヒロインがスカートをまくられ、下着が見えるシーンなどがあり、今見るといろいろ“怖い”。

ジーンズメイト男子がモテはじめた 女性の男子服への意識が変化「服にこだわりすぎる男はいや」

ファッションとして語られるうえで、いつの間にか、「イマイチ」と言われるようになってしまった感のあるジーンズメイト。だが、若い女性層の間では「ジーンズメイト? いいじゃん?」といつの間にか復権してきている。ジーンズメイト男子の時代が来ているのだ! 筆者が地元である北関東で、某所のジーンズメイトショップを訪れると、大学生ぐらいの男の子やカップルが買い物を楽しげにしていた。見た目もオシャレ風で「ダサい」イメージはない人たちだ。 「別に地元ではダサいとか言われてませんよ。先輩で超おしゃれな人とかはむしろジーンズメイトやライトオンで、いいのを見つけてますね。むしろセレクトショップにこだわるやつとかダサいかな」(21歳 大学生) という話もあったほど。実際記事を書くにあたって20代以下の女性43人にかんたんなアンケートを行った。「ジーンズメイトで服を買う男性はありか、なしか」という内容。またそれぞれの理由も書いてもらった。 結果、ジーンズメイト男子が「なし」と回答したのは12人。つまり31人、約72%の女性はジーンズメイト男子は「あり」と回答しているわけだ。 「男でおしゃれに気をつかいすぎてる人のほうがイヤ」(23歳 OL) 「ファッションに金を使いすぎる男は経済観念がよわそう」(21歳 専門学生) 「ジーンズメイトなら地に足がついてる感じがする」(24歳 漫画家アシスタント) 「ブサメンがおしゃれな服着てるはキツイから」(25歳 OL) 「ジーンズメイトでディッキーズ買ってる男とかかっこいい」(19歳 専門学生) 目立った意見をピックアップするとこんなところ。アンケートに回答してくれた女性たちは男性が「おしゃれすぎる」ことにアレルギー反応を示す人が多かったようだ。 2013年に衣料品メーカータビオが調査したところ、女性が1年間にファッションに使う金は約6万3000円で、減少傾向があることが判明している。さきゆきの見えない時代だけに衣料費を抑えている女性が増えている中、ファッションに散財する男性は、逆に頼りなく見えるようだ。 むしろそんななか、ジーンズメイトで買ったリーズナブルな服などを上手く着こなす男性の方が魅力的に映るわけ。ライトオン男子、しまむら男子、ユニクロ男子もおそらくそうだろう、今まで「俺の服なんて…」と思っていた男性のみなさん、今、あなたの時代です! 文/関本尚子

スタミナ丼ってもう古くない?と言う人が絶対食うべき、真のスタミナ丼 はじめて食べた時の感動が甦る!

豚バラ肉とネギを炒めあげ、ニンニクと醤油で味付けしたスタミナ丼。首都圏を中心に、約10年で全国区の食べ物になっていった。だが一方で濃厚な味わいに「飽きた」との声もふえ、バブルは崩壊したと言われている。実際、客が減ったことから素材の質を落としているような店もあるというから、飽きた客をさらに離れさせる悪循環も生まれている。 だがかつてはあんなに大好きだったのに、「スタミナ丼ってもうよくない?」と絶望した人にこそ、食べて欲しいスタミナ丼がある。 それは西東京地区・国立にある「サッポロラーメン国立店」のものだ。ここが、スタミナ丼発祥の店なのである。1971年に創業、味噌、醤油などのラーメンを出すなかで、先代店主が平成どんぶりシーンに革命を起こすことになる、その味を作りだしたのだ。 1994年に惜しくも先代店主が亡くなっているが、現店主が味を守り続けている。また巷でよく目にするスタミナ丼のチェーン店は、先代の別の弟子が、豪腕を発揮してチェーン化させたもの。現店主によるサッポロラーメン国立店とはたもとを分かっていると言われている。 「国立にはこのサッポロラーメン国立店、チェーンの方の店があり、それぞれのある場所から“西”“東”などと呼ばれ、まるで東西ドイツのよう。現在の関係をあらわしています。血脈について思いを馳せるのもスパイスの一つ」(近隣の一橋大学の院生) 元祖であるサッポロラーメン国立店は、発祥の地であるにもかかわらず、系譜をひくスタミナ丼界では孤高の存在となっているのだ。実際に店を訪れてみると、チェーン店にはない街の中華屋感が満載だ。近所の大学生らの、「大盛りW完食」すると書けるという色紙がド派手に貼られていて、それを見ているだけで楽しい。 厨房、イス、テーブル、店の壁、どれもが年季が入っており、色紙を貼っていった昔の学生たちの思い出もしみこんで、いい色合いとなっている。まるですた丼のタレでからめたような、コクのある美味しそうな店内だ。 そして、なによりここのスタミナ丼が美味しいのだ。巷のスタミナ丼は「昔より味が濃くなっている」(フードライター)という指摘があるように、タレで食わせるように変化しているという説もある。だがこの店のすた丼は、タレ、豚肉、ニンニク、ごはん、ネギ、生卵とすべてのバランスがいいのだ。バランスよくニンニクが強烈で、タレはしょっから美味いし、豚肉の甘みもたっぷり。 はじめてスタミナ丼を食べた時の新鮮で、ショッキングな記憶がよみがえる味なのだ。筆者が訪れた際にも近隣大学の野球部の学生たちが肉増しや大盛りでそれをかきこんでおり「うめっうめっ」などと、漫画のように声をあげながら食べていたほど。そんな学生さんたちに昔の自分を見たような気持ちがして、「ちょっと飽きたよね」なんて思っていたはずなのに、感動するぐらい美味かったのだ。 スタミナ丼でもう一度、感動したい人はぜひ!(当然スタミナ丼は美味しいのでよその店でも感動できると思いますが…と一応追記)。 文/原田大

蒙古タンメン中本ファンですら悲鳴あげる激辛ラーメン店 中本がケンシロウならこの店はジャギ…!!!

蒙古タンメン中本ファンの間で、その名前を出すと妙な空気が流れる、激辛ラーメンの店がある。ここは、蒙古タンメン中本の先代が経営していた「中華料理中本」を目指した店であるから、遠いながらも同門と言えなくもなくもない(それぐらい遠い)。 「北斗の拳」にたとえるなら、元祖中本がリュウケン、現在の蒙古タンメン中本がケンシロウ、この店はジャギにあたるのだ!  ジャギといえばケンシロウの義兄である人気キャラ。この店はけっしてジャギのような感じとかそういうことではなく、それぐらいマニアックで一部から熱狂的なファンがいる店なのだ。 それは東京の早稲田と高田馬場に2店舗を展開するラーメン店「高木や」。ムンクの「叫び」調の絵が「ヒ〜からい」と言っているのがトレードマーク。ここの店主は元々ドリフターズの高木ブーさんの付き人で、本人も芸人だったという。一時は売れていたというが、移り変わりの激しい業界だけに、いち早く副業として開業したのがこの店だった。 独自の激辛ラーメンを出し、全国の激辛ファンから熱狂的な人気を誇っていたのが、板橋にあった中華料理中本だった。だが店主が体力の限界をさとり98年12月に閉店した後、店主のもとに日参し、00年正式にその味をひきつぎ進化させたのが現・蒙古タンメン中本総店主の白根誠氏。 一方で、中華料理中本がなくなり、もともと週四回ほど通っていたという高木やの店主も、それなら自分があの味をと、99年に創業したのが高木やだったのだ。なので同じ頂きを目指したわけであるが、血縁で言うとちょっと遠いのだ。しかし、辛旨いを目指した志は一緒。 しかし、高木やは独自な味を作り出しているために、オールド中本ファンからはまゆを潜められることもあり、まるで銃を使用してケンシロウを仕留めようとしたジャギ感があるわけだが、その独自な美味さはまさに散弾銃なみの威力。 特におすすめなのが、「ぶっかけ辛子みそ」(680円)。ネギと豚バラたっぷりの麻婆豆腐状の餡を太麺にかけたメニューなのだが、これが辛い。蒙古タンメン中本の「辛旨さ」にはケンシロウやトキのような情けや哀しみを感じてしまう。だが、高木やのこれはまさにジャギ! 20XX年を思わせる弱肉強食感のある無慈悲な辛味なのだ。だが、それがいい! …と教えてくれたのはハードな中本ファンの知人だ。 「中本ファンの友人には黙ってるんですが、僕はかなりの隠れ高木やファン。あの“悪”としか言えないような辛味はたまらない。僕ら本当の激辛ファンには、やさしい美味さとか必要ない。ジャギやサウザーのような無慈悲な辛さがほしいんです。ちなみにまだ優しさのあるサウザーが“ぶっかけ”、邪悪なほどに辛いのが辛〜めんというメニューがジャギですね」(20年来の中本ファン) 実際、この高木やの漫画棚には「北斗の拳」、さいとうたかを「サバイバル」、「カイジ」などどんだけスリルジャンキーなのかとしか言いようがないラインナップが揃っている。独自の辛さを追求しているのも「あえて」な感じがするのだ。 激辛ファンのみなさんにもぜひとも中本とくらべて欲しい、と思う。だが、「おい おまえ 俺の名前を言ってみろ!!」と言いたいぐらい凶悪など美味しい味なのでご注意を(ほめてます!)。 文/高野景子

富士そばで酒飲む「富士呑み」がブレイクか 生ビールと天ぷらで350円の“大人呑み”

牛丼チェーンの吉野家は酒とつまみを充実させた店舗を「吉呑み」と売り出しているように、ジャンク&ファーストフード各社が「居酒屋業態」に手をのばしている。アルコール類の利益率の高いメニューで少しでも売上をあげようとする戦略だ。そんな中、意外と言えるチェーンが参戦した、それは首都圏では有名立ち食いそばチェーンの富士そばだ。 富士そばは現在、生ビール350円を240円(24を「ふじ」と読ませる)に、ひそかに値下げしているのだ。つまりビールが格安で飲めるわけで「富士呑み」を誘っているのだ、たぶんだけど。 吉呑みできる吉野家も生ビールは310円なので、富士そばの値段は圧倒的に安い。 富士呑みを推奨するのはフードライターの土佐源一氏。 「海苔や天ぷらをアテに一杯ひっかけ、最後にそばをたぐるというのが、昔ながらのかっこいいそば屋でのふるまい。だけど、ふつうのそば屋でそうすると最低でも2000円ぐらいはかかっていたし、一方、回転率命の立ち食いそばは酒を飲ませるのには力を入れてこなかった。それだけにこれは革命です」 一番安い飲み方としては、110円ぐらいの天ぷらでビールを飲む。そんな富士呑みの最低金額はわずか350円。 さっそく富士そばに行って、券売機で生ビール(缶ビールしかない店もあるので注意を)を購入、天ぷら単品はカウンターでの現金渡しだ。店員さんが「天ぷらにあったかい汁かけますかー」というので同チェーンのクセのある出汁を、じゅわっとかきあげとちくわ天にかけてもらった。 天ぷらにたっぷりの七味唐辛子をかけて、そしてビールを飲み始めると“これはいい!”のだ。正直ものすごく美味いわけではないのだが、なんだか、かっこいい大人になった気分になる。そばは注文しなくても怒られないし、ほんのひととき、ビールとちんまい天ぷらを食べるのは楽しい。 土佐氏によれば「会社帰りにそばを食べるほどじゃない時や、居酒屋に行くほどじゃない時に、富士呑みはオススメ」とのこと。今晩辺り一杯いかがでしょうか、暑い一日だったので、いい慰みになるのではと。 文/鷹村優

米国で大反響の「ラーメン寿司」に…ええっ!!! 海外「日本はもはや日本食の後進国」ってマジか

アメリカではラーメンの麺をバンズに使用した「ラーメンバーガー」が流行するなど、新日本食とも言われるラーメンを、さらに進化させている。なかでも“これならラーメンと寿司、クールジャパンフードを一緒に食べられる!”として話題になっているのが「ラーメン寿司」だ。 米国のフードブロガーが作ったというラーメン寿司は、我々から見ると“なんじゃこりゃー”と言いたくなるような凄まじい料理! だがハフィントン・ポストをはじめとした複数の海外メディアが報じた様子をみると「おお、なんてクールなアイデアだ」という論調。むしろ我々の方が遅れているのではと思わされる。 このラーメン寿司は、ゆであげたインスタントラーメンの麺をたっぷりすぎるほどのチーズであえ、まきすで内側に海苔をまきこみ、カリフォルニアロールスタイルで作る。ちなみに中にはホタテとキムチを入れているのだ。チーズであえた麺が、我々からするとかなり奇怪な見た目となる。 さらに表にベーコンを巻いて、上にはバジルやソースをトッピング。これで完成するというしろもの。でも、原稿を書いているうちに、なんだか美味しそうな気がしてきたから、とっても不思議。 海外のSNSでは「お腹がへってきた」「新しい時代の潮流を迎えそう」「うちの店でも出したい」といった意見が散見される。 「ふつうのラーメンもアメリカでは最新流行食となっていますが、エッジな料理人たちはバーガーなどラーメンをさらに進化させようとしている。あるレストランのシェフは『まもなく日本は日本食の後進国になるだろう』と自信満々に言っていたぐらいです(笑)。たしかにラーメン寿司なんて、日本人にはできない発想ですよね」(米国在住ジャーナリスト) 海外に置いてきぼりにされないために、我々もラーメン寿司にチャレンジするべきなのかも? ※ラーメン寿司の作り方は開発者のブログを参照くださいませ。 文/関本尚子

運動するほど頭がよくなることが判明! 運動部の人とかガンバレ〜〜!(ただし子供のみ)

「野球ばっかりやってるとバカになるわよ」「サッカーばかりしてると成績さがるぞ」そんなことを子供の頃に言われた人も多いのでは? もしくは現在、子供にそう言っている人もいるのではないだろうか。しかし、それは違うのだ! 運動すると脳の働きがよくなることが判明した。 米国イリノイ大学心理学研究チームが、9〜10歳の子供たちを対象に「運動と脳の関係」について調査を行った。その結果、身体を動かした子供たちの方が、動かさなかった子供たちよりも、頭が良くなっていたのだ。 脳内の白質という部分が多ければ多いほど、集中力と記憶力が良くなる。運動に時間を費やした子供たちはこの白質の密度が濃かったのである。ちゃんと運動している子供たちは、しっかりと勉強し、知識がすいすい頭に入っていくことになる。 研究チームによれば「健康的に運動すれば、白質を介した脳内の神経伝達スピードが改善されていることが分かった」「子供の身体活動が、脳の活動と学習能力に重要な影響を与えることが証明された」とコメントしている。 研究チームの関係者は「世界的に体育の授業が減り、学生が座って生活するようになってしまっているのが残念」とも。なので、この記事を読んだお父さんお母さん、勉強も大事だけど運動も大事。その両輪をちゃんと働かせてあげてくださいね! 文/関本尚子

トンカツ屋が泣く「ローソンのかつサンドに負けた」 ! 400円でカツ定食以上の満足感は反則…

トンカツ屋が焦って電話をかけてきた! 「ローソンのかつサンド食べました? …なんですか、アレ…美味すぎますよ」 以前に取材したトンカツ屋さんの大将(40代)と電話をしていたら、こんなことを言われてびっくり! 本職をうならせるかつサンドってどんだけ凄いんだろうか…。 店内でのイートインや惣菜でしのぎをけずるコンビニ各社、現在ローソンは「まちかど厨房」というプロジェクトで、「まごころ込めて、お店で手作り」をうたい、店内で作った惣菜を提供している(現在は一部店舗のみ)。 ステマと言われようが美味い! ここで扱っている「厚切りかつサンド」(税込409円)が、大将にそこまで語らせた“ブツ”なのである。コンビニのサンドイッチは大体200円〜300円台前半なので、400円ごえはかなり高い印象だ。で、食べてみたのだが悔しい…ステマになりそうなほど美味かったのだ、これが。 なんというか、お母ちゃんが作ってくれたサンドイッチと、プロがつくったトンカツを融合させたような味がする。家っぽいソース、家っぽい厚い食パン、タレのしみこんだキャベツ、これらは超家っぽい。っていうか、これだけで美味い(まだこの段階では手抜きサンドイッチ状態、だがアリ! うめえ!)。 そして同社のサイトにも書いてあるように、暑さ2センチのカツがいいのだ。かなりの厚さがあるにもかかわらず、本職が揚げる肉々しいトンカツとは違い、コンビニやファーストフード特有の独特のサクッとやわかな肉質。ドラえもんのひみつ道具が生み出したような、近未来感覚のある柔らかい肉なのだ! 漫画でいうと「AKIRA」みたいな味! パンや野菜の部分は郷愁があって美味しい一方、肉は我々のなかに未来感のあるワクワクする味なのだ。漫画でいうと大友克洋先生の「AKIRA」に出てくる東京の街というか、近未来を食べている楽しさと美味さがある。 とにかく美味しかったので、トンカツ屋の大将に折り返しの電話をしてみると、 「そうなんだよね、うちら本職のカツ屋が作るのとはまた違った美味さがあって、いいでしょ。うちのかあちゃんも、食わせたらハマったよ」とのこと。 日本の最先端に興味のある外国の方にもおすすめ 今日本で一番最先端かもしれないのはローソンの「厚切りかつサンド」なのかも。クールジャパン好きな外国の方にもぜひ、すすめてみてください! 文/鷹村優
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