そんな貴重なオオサンショウウオだが、中国などでは珍味として出回っているという。中国でも国家II級重点保護野生動物で、野生個体の食用は禁止されるなど厳しく規制があるのだが、その味は天下一品なんだとか。
実際日本でも美食家で有名だった魯山人が食べており、その味を書き残している。塩でぬめりを落とし、その肉を生姜、酒、ネギを入れてとにかく煮込んで調理している。
「味はすっぽんを品よくしたような味で、非常に美味であった。汁もまたうまかった。(中略)すっぽんと河豚の合の子と言ったら妙な比喩であるが、まあそのくらいの位置にある美味ということができようか。すっぽんも相当うまいが、すっぽんには一種の臭みがある。山椒魚はすっぽんのアクを抜いたようなすっきりした上品な味である」(『北大路魯山人の星岡 普及版』より)
そう聞くと食べて見たくなるのが人の常。そんな魯山人の味を求めて、ときたま京都の高級料亭で、ひそかにオオサンショウウオが取引きされることがある、なんて話も。
そのためか、今回のオオサンショウウオにも、「どこかの店から逃げ出したのでは」なんていう関係者も。鴨川に逃げ去ったという、先日のオオサンショウウオ、無事にふるさとまで帰ってほしいものだ。
文/編集部
Related posts:
お帰りなさい、『マルちゃん 激めん ワンタンメン』。リニューアルを機に再び全国市場へ返り咲きしたカップワンタン麺の伝説
【本日発売】25周年なので25種類の素材をブレンド!『爽健美茶』特別限定ブレンドの明らかに違う味を飲んだ
『ポテトチップスZ-CUT 和牛ステーキ味』国産じゃがいもの旨みを引き立てる新形状「Z型」カットとは!?
「カニカマ革命」アラスカから始まる新食トレンド!「すけだら党」が描くカニカマの未来
新型コロナウィルスに負けないためには良質の睡眠 良い眠りが体験できる話題の「睡眠カフェ」に行ってみた!
NYカルチャーから生まれたクセのある夏限定クラフトビール『ブルックリンサマーエール』発売記念、ブランド3種飲み比べ!