「現代のベートーベン」佐村河内守氏のゴーストライター事件。「実は耳が聞こえた」のではないかといった疑惑が噴出し、本人も3年前から少しずつ聞こえるようになってきたと告白するなど、騒動はいまだ収束を見せていない。さまざまな事実の暴露に、佐村河内氏は憔悴しきっているというが、ここにきてゴーストライターを務めていた新垣隆氏にも、批判の声があがっているという。
「新垣氏というよりは、彼に告発をすすめてスクープした、あるマスコミ関係者に批判の声があがっているんですよ。この人物は事件の発端となった『週刊文春』以外にも別の週刊誌に話を持ちかけていた。この別の週刊誌もかなり取材を進めていたそうなんですが、結局文春に抜かれてしまったんですよ」(週刊誌記者)
スクープをとられてしまった別の週刊誌の関係者は怒り心頭だったという。たしかにネタの二重売りは業界的にはご法度だ。
「これだけのスクープだから焦って複数の週刊誌に持ちこんだのはわからなくもないですが…。ただ、かなりの謝礼が発生したのではないかと言われており、それで非難の声が高まっているんです」(写真誌記者)
謝礼が発生してそれが新垣氏にも渡ってしまえば、中には金銭目当ての告発だったのではないか、という声があがってしまうかもしれない。少なくとも佐村河内氏の“ペテン行為”を見逃せず、正義感から告発していることを考えれば、新垣氏が関係者の二重売りで非難されてしまうとすれば、残念なことこの上ない。
文/鷹村優