寝室でスマホは、汚いトイレで寝てるぐらい不衛生 就寝前のスマホは要注意

0

ベッドでリラックスしながらスマートフォンを使うのは、つい習慣になってしまいますよね。SNSをチェックしたり、動画を見たりしながら眠りにつくのは、現代人にとって身近なリラックス方法かもしれません。しかし、実はこの習慣には思わぬリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?衛生面や睡眠への影響について、科学的な調査から浮かび上がったスマートフォンの危険性について詳しく見ていきましょう。

スマートフォンはトイレの便座よりも不衛生?

衛生面でまず注目すべきは、スマートフォンが驚くほど不衛生なものであるという事実です。イギリスの調査機関YouGovの調査によると、イギリス人の約5000万人が寝る際にスマートフォンを持ち込んでおり、回答者の74%が寝室にスマートフォンを持ち込んでいるとのこと。さらに、スマートフォンは1日に平均2600回以上触られているため、その表面には膨大な量の細菌が付着しています。

MattressNextDayの調査によれば、スマートフォン所有者の51%は一度もスマートフォンを掃除したことがないそうです。この結果からも、スマートフォンが非常に不衛生な環境にあることがわかります。実際、スマートフォンで最も多く見られる細菌は「緑膿菌」と呼ばれるもので、これは免疫力が低下している人に感染する可能性があります。この緑膿菌はなんとゴキブリの糞にも含まれている細菌で、スマートフォンを触った手で顔を触れたり、通話時に顔に触れたりすることで、ゴキブリの糞と同様のものが付着するリスクがあるのです。

特にベッドのような暖かく湿度の高い環境は、細菌が繁殖するのに最適な条件を提供してしまいます。スマートフォンをベッドに持ち込むことで、これらの細菌を寝具にも広げてしまい、衛生面で非常に不安が残る状態を作り出しているのです。まるで汚いトイレの中で寝ているかのような状況を、自ら作り出してしまっていると言っても過言ではありません。

睡眠の質を奪うブルーライトの影響

ベッドでスマートフォンを使用することがもたらすもう一つの大きな問題は、睡眠への悪影響です。スマートフォンから発せられる「ブルーライト」は、睡眠の質と量に深刻な影響を与えることが知られています。ブルーライトは、目に入ると脳を覚醒させ、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑制します。このため、寝る直前にスマートフォンを使用すると、眠りにつくまでの時間が長くなったり、夜中に何度も目が覚めてしまったりすることが多くなるのです。

特に、現代人は長時間にわたりスマートフォンを使い続ける傾向があるため、ブルーライトによる影響は深刻です。「少しだけ」と思ってベッドでスマートフォンをいじるつもりが、気がつけば深夜遅くまで画面を見続けていた、という経験がある方も多いのではないでしょうか。その結果、睡眠不足に悩まされ、日中の集中力やパフォーマンスに悪影響を及ぼしてしまうことも少なくありません。

スマートフォンをベッドに持ち込むのを控えるための対策

では、どのようにしてスマートフォンの衛生面や睡眠への影響を最小限に抑えることができるのでしょうか?まず、スマートフォンを定期的に清掃することが重要です。UV消毒器や電子機器用のアルコールワイプを使用することで、細菌の増殖を防ぎ、清潔な状態を保つことができます。また、スマートフォンをベッドや枕の下に置いて寝る場合は、枕カバーを週に2回、その他の寝具も定期的に洗濯することが推奨されています。

さらに、睡眠の質を改善するためには、就寝の少なくとも1時間前にはスマートフォンの使用を控えることが理想的です。その代わりに、読書やリラックスする音楽を聴くなど、より穏やかな睡眠準備をすることで、質の高い睡眠を得ることができます。

ベッドは休息の場所、細菌の培養皿ではない

MattressNextDayのCEOであるマーティン・シーリー氏は、「ベッドは休息のための場所であり、有害な細菌の培養皿ではない」と強調しています。私たちの身体と心を休めるための場所であるベッドを、スマートフォンによって不衛生な環境にしてしまうことは避けたいものです。日々の健康を守るためにも、ベッドでのスマートフォンの使用習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

スマートフォンは私たちの生活に欠かせない便利なツールですが、その使い方には注意が必要です。特に、ベッドでの使用は衛生面や睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があるため、スマートフォンを使う場所や時間を工夫して、より健康的な生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。