自然はおっきなレストラン! 雑草クッキング「オオバコ」

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好きなだけ採っていいんだよ
好きなだけ採っていいんだよ
めちゃめちゃ生えてるけど砂まみれ
めちゃめちゃ生えてるけど砂まみれ
給料日前で食べるものがない?パソコンの電源を落として散歩に出かけてみよう。路傍に生える草花の中には食べられるものがたくさんある。そんな自然の贈り物の数々をどうぞ召し上がれ!

踏みつけに強いため、土汚れがひどいことも……

オオバコは日本全国どこにでも生えているので、見たことのない人はいないだろう。このオオバコが食べられるということを知っている人は多いだろうが、実際に食べたことのある人はあまりいないのではないか。カルシウムを多く含むらしいので、最近イライラしがちという人には特にオススメだ。また、薬草としても知られているので、安心して食べて欲しい。

このオオバコ、成長しても低いため他の草に負けてしまうことが多いが、踏みつけられることに異様に強いために、人や車の往来の激しい場所などに生い茂っていることが多い。

しかしその植生が災いして、たくさん生えている場所のオオバコは砂や土にまみれており、とにかく汚い。洗えば食べられるのだろうが、なるべくなら公園や川べりなどの、比較的きれいな場所に生えているものを狙おう。

雑草食の基本は”茹でる”か”揚げる”

収穫してきたオオバコを、葉の元からちぎる。調理法は簡単、熱湯で充分に茹でて、水にさらしておけばいい。おひたし、ごま和え、マヨネーズ和えなど、また、生のままで衣をつけてカラッと揚げても食べられる。カルシウムは油で調理することによって体に吸収されやすくなるらしいので、オオバコを天ぷらで食べるのは理にかなっているというわけだ。ちなみに、雑草はアクが強いので生で食べるにはキツイものが多いが、大抵の場合、茹でるか揚げるかすれば食べられるようになる。もちろん毒草でないことが条件だ。

今回は天ぷらにしてみた。苦味もアクもなく、よく言えばさっぱりした味。その分、味気なさを感じるかもしれない。噛みしめると草の香りがほのかに鼻に抜けていく。しんなりではなく、パリパリ気味に仕上げた方がスジが気にならずに美味しくいただける気がする。

シソ類なので、一応シソの遠い親戚らしい
シソ類なので、一応シソの遠い親戚らしい

(レシピ)

オオバコの天ぷら

材料
オオバコ(葉) 食べたいだけ
天ぷら粉
揚げ油 適量

手順
1.収穫したオオバコの葉をちぎり、よく洗う
2.天ぷら粉を水で溶く。小麦粉(薄力粉)と冷水をそれぞれ1カップと卵1個を混ぜてもよい。
3.1を2にくぐらせて、160℃〜170℃に熱した油でじっくり揚げる。
4.カラッとしてきたら引き上げる。温度が高すぎると焦げるので注意。

ワンポイントアドバイス

衣をつける前に小麦粉をまぶし、衣は片面だけつけるようにして揚げると、サクサクに仕上がる。

オオバコDATA

収穫のしやすさ ★★★★☆ 
調理のしやすさ ★★★★★ 
食べやすさ   ★★★☆☆