ネット通販最大手のAmazonが、イギリスの同サイトでフォアグラの取り扱いを停止することを決めたと、Dailymailが報じている。
この決定は、動物愛護活動家グループからの求めに応じたものとのこと。フォアグラはアヒルやガチョウに過剰な栄養を与えて肥大させた肝臓。この飼育方法が虐待に当たると考える動きが広がっており、イギリスではすでにフォアグラの生産が禁止されているのだという。しかし、よそで生産したものを輸入することは許されている。このためイギリスでは、Amazonを通じてフォアグラを購入するレストランも多いのだという。
そこで、この活動家グループは、ポンプを使ってガチョウの胃袋にエサを送り込む等ショッキングな様子を収めた映像や、反対派の署名などをAmazonに渡し、イギリスでのフォアグラの取り扱いをやめるように求めた。そして、Amazonがこの求めに応じた、ということのようだ。
家畜の飼育方法については、地域、時代、思想等々、様々な考え方があるのでこれが正しいとは一概には言えないが、流通の大きな部分を占めるAmazonが取り扱いを停止したことは、イギリスの食文化に大きな影響を与えると思われる。また、この販売停止措置は世界にも広がっていくのか、フォアグラという料理そのものの是非が問われることになるのか、今後の動きが気になるところだ。
参照元:MailOnline
※写真はWikipediaより
(文/行方アキヒデ)