沖縄料理の定番・ゴーヤチャンプルー(苦瓜混ぜ炒め)を題材に、ラー油をきかせて完成させた『ペヤング沖縄ゴーヤMAXやきそば』。沖縄料理好きとしては非常に気になる。元来のゴーヤチャンプルーのようにニガうまが実現されているのか、けっこう期待しながら頂いてみた。
そこまでMAXじゃないゴーヤ量。苦味もそんなに強めじゃないのでニガうまファンには物足りない!?
まるか食品『ペヤング沖縄ゴーヤMAXやきそば』(115gうち麺90g・希望小売価格 税抜193円・2019年7月22日発売)は、やりすぎ感で定評のあるMAXシリーズなので、かなり期待してしまう。一面にゴーヤをしいた緑の見た目だったらうれしいなと、もともとゴーヤチャンプルー好きとしては大いに期待するところ。
その昔、初めてゴーヤチャンプルーを食べた時、その「苦い!」という本来はまずいイメージが襲ってくるのに、同時に「美味しい!」という近くの迷宮に迷い込んだ感が楽しくて、すっかりハマって以来、記者の家では定番ラインナップになったゴーヤ料理。もはや一面緑、どんと来いの心持ちだ。
フタをめくって、ゴーヤ、豚肉、にんじん、タマゴの入ったかやく袋を麺上にあけて、湯入れ。「アレクサ、3分経ったら教えて」とAmazon Echoに指示を出し、アラームが鳴ったら湯切りだ。この時☆印のところを持つとバランス良く、熱い思いをせず湯切りがしやすいのでおすすめ(説明に書いてある)。
ソースが薄まらないようにしっかり湯切りしたら、後入れソースを投入。透明タイプの塩だれのようだ。ふんわりとしたラー油の風味はあるが、オレンジ色になるほどの量ではないから辛さは心配ない。
かき混ぜるとチラチラ見える緑のゴーヤ、そして沖縄料理「にんじんしりしり」感のあるオレンジの細切りにんじん。ぺらっとした肉も見える。
それでは食べてみよう。麺だけ食べると苦くない。ちょっと拍子抜け。確かにゴーヤチャンプルー的な風味はあるが、そんなに強くない。美味しい塩やきそばという感触だ。そして肝心のゴーヤをつまんで一緒に食べてみる。
少し苦味が広がって、いい感じ。でも正直この量はMAXじゃないんじゃ? 期待していただけに物足りない。もっと、もっとゴーヤが欲しかった。苦味の嵐にまみれたかった。苦味に耐えながら旨味を味わうその苦楽混合感をもっと味わいたかった…。やり過ぎ激辛のペヤングだけに、激苦なんではないかと、余計な期待をしてしまった。
まあこうした欲望は、一般的ではないかもしれない。なので少しゴーヤの苦味が散りばめられた美味しい塩やきそば味は、むしろたくさんの人が食べやすくて正統な仕上げなのかもしれないと、冷静なもう一人の自分は言う。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。