昨年、透明飲料市場に参入すべく、コカ・コーラシステムが新たに挑戦した「コカ・コーラ クリア」は、大きな話題を呼び大成功の結果を収めた。そしてちょうど1年後となる今月、第2弾となる新フレーバー『コカ・コーラ クリアライム』を発売する。ライムを加えたことで、更なる爽快感を実現したコカ・コーラは、令和初となる夏を乗り切る切り札となるだろうか。いざ検証!
カラメル無しでもこれまでのコカ・コーラに負けない甘味を感じる味わい。しかし、全く同じではない…
透明飲料はその水のような見た目から、職場などで飲みやすいだけでなく、周りを気にしがちな成人男性でも気軽に手に取りやすい甘いドリンクとして大きな可能性を秘めた飲み物。近年では紅茶やラテだけでなく、ビールも透明飲料市場に参入し、新たなジャンルとして確立したといってもいいだろう。
炭酸飲料の先駆者として知られるコカ・コーラも、無事透明化に成功し、「コカ・コーラ クリア」を市場に送り出した。透明な見た目の涼やかさと爽やかなレモンフレーバーに加え、コカ・コーラならではの炭酸の刺激が多くの人を唸らせたのだ。
今回発売されたのはその第2弾商品となる『コカ・コーラ クリアライム』(500mlPET・希望小売価格 税抜140円・2019年6月10日発売・夏季限定)だ。商品名の通り、ライムの爽やかさを前面に出した商品で、リフレッシュを求める人々にスッキリとしたのど越しと刺激を届けてくれる。
ぐっと力を入れてキャップを回すと、パンッ! と勢いよく炭酸の抜ける音が響く。これを聞くだけで気分がすっきりするのは記者だけではないだろう。キャップを取ると、弾ける炭酸とともにライムの涼やかな香りがほんのりと漂う。
コカ・コーラの液色は、1886年の誕生以来ずっとカラメルによって着色されてきた。このカラメルが甘味や香りなども担っていたため、「コカ・コーラ クリア」はこれまでとは全く違う製法を取っている。新たな挑戦はさすがに言い過ぎでは? と思っていたが100年以上の歴史を覆す方法だと知ると納得せざるを得ない。
それでは、記者にとっても令和初のコカ・コーラをいただきます。
ゴクゴクっと喉を鳴らすように勢いよく飲む。しっかりとした炭酸の刺激とライムの風味が、口や喉、そして鼻に抜けていくことで爽やかな味わいを楽しむことができる。後味にもライムらしいキュッとした酸味が残る。
ただ、コカ・コーラかと言われると話は別。甘味もしっかりとあるしライムの味わいも楽しめるのだが、目隠しをして飲めば恐らく言い当てることはできないだろう。カラメルの独特の味わいをこよなく愛する人には残念ながら刺さりそうにない。
とはいえ、コカ・コーラらしい味を期待しなければ普通に美味しい炭酸ドリンク。ライムソーダのような味と香りは文句無しだ。令和の夏を共に乗り越えるリフレッシュメントのパートナーにいかがだろうか。
全国のスーパー、コンビニで発売中。